クモノカタチ

山から街から、雲のように思いつくままを綴ります

2018-11-01から1ヶ月間の記事一覧

旅の本

山から下山して電車に乗り込むと、まず手元にWALKMANと文庫本、飲み物を用意する。飲み物はその時々、水だったりお茶だったりアルコールだったりする。電車が発車すると、飲み物を一口、そして文庫本を開く。 山に行って「山の本」を読むことは少ない。目の…

ようつう部

土曜の朝9:00から11:00にFMヨコハマで"Futureescape"という番組がやっている。番組名はカッコイイのだが、内容は緩いトーク番組で、小山薫堂さんがいい味を出している。いい味を出しているのに時々番組をサボってもう1人のパーソナリティー柳井麻希さんとゲ…

おうちのごはん

久しぶりに妹のところへ行っていろいろ話した。 彼女の夫くんは化学者である。化学者というのは「いい加減」なことをできないらしい。「いい加減」にもいろいろあって、数学者なら論理的矛盾を嫌うとか、経理人間は数字が合わないと嫌とかあるが、化学者は分…

東京人と大阪人

用事があって大阪へ行った。少し時間があったので大阪駅から歩いてみた。 早朝なので人も車もまだ多くない。そして気になるのが、信号無視が多いこと。もちろん大抵は歩行者だが、1度赤信号を渡る人と車がわりと近い距離ですれ違っていて、顔を見上げると、…

遊びをせんとや

「アメリカ人ってのは、遊びの天才じゃぁなぁ」 広島にいた時、取引先の社長がそんなことを言っていた。彼は従業員10人くらいの会社の社長だ。奥さんが「肝っ玉かあちゃん」という感じの人で役職は専務。業務の大半はこの専務が行っている。社長はというと商…

山での死について考える

『岳人』の12月号の特集は「山の事故から身を守る」だった。印象に残ったのは古澤早耶さんの記事で、実父が遭難死したことについて書かれていた。 私は幸いなことに本格的に遭難したことはないし友人・知人を山で失ったことはない。それでも雪山で滑落してク…

山の奇人変人

晴れた休日に山下公園に出かけると気候が良いせいかたくさんので溢れていた。そしてたくさんの「変な人」がいた。 銀杏をバックに写真を撮影している男女、女性は若いが男性はその父親くらいの年齢、がいた。雑誌か広告の撮影かと思ったが、カメラはプロ仕様…

駅弁賛歌

自動車を使わない登山になると自然と鉄道の旅となる。翌日が仕事となると特急で早々と帰宅したいが、余裕があれば鉄道の旅を楽しむのも一興だ。1人でぼんやり外の山々を眺めながら車内の人間観察をするのも悪くはない。 鉄道旅の多少の問題は食事である。登…

葷酒山門に入る

11月の初め黒部川・下の廊下を行くため、久しぶりにテント泊で山に入った。もう山中は寒くなってきて、後立山の峰々には雪が積もっていたが、山馬鹿はたくさんいて阿曽原のテント場は大盛況だった。 私が着いてから1時間くらいしてテント場に男女3人組のグ…

イジワル質問

先日、社内研修で夜の座談会があった。テーマは「10年後の会社の未来」。同じ社内とはいえいくつかのセクション、職種の違うメンバーで、それぞれの事業の将来について話し合ったのだが、かなり噛み合わない議論になってしまった。まあ当日に突然のネタ振り…