クモノカタチ

山から街から、雲のように思いつくままを綴ります

山道具

光の狂騒〜ブラックダイヤモンド スポット

黒部の話からどんどん逸れている。おまけに天気が安定せず、黒部に行くかどうかも逸れかかっている。 ただ、今度の旅にどのヘッドライトを持って行くか迷っているところなので、とりあえずヘッドライトの話を続けてしまう。 ペツルのミクロの次に買ったのは…

もっと光を!〜ペツル ミクロの光量

山行の前の準備をしていたら、ヘッドライトがポロリと出てきた。 このところあまり使っていなかったブラックダイヤモンドのスポット。単四電池3本で使えるLEDライトだ。 今はメインをモンベルの充電式ヘッドライトに譲っていてしばらく使っていなかった。電…

山の武器(カトラリー)は箸に限る

山の特殊用語にはいろいろある。「キジ撃ち」なんかはその典型で、野糞を指すわけだが、一般登山道で野糞をすると怒られるので実際に使っているのを聞いたことがない。 そんなあまり使われない用語の一つに「武器」というのがある。カトラリー、つまり食事用…

マット安眠考

どうやら私は寝言がうるさいらしい。寝ているので本人はわからないのだが、うわごとを言ったり、縦横無尽に寝返りを打ったり忙しく動き回り、横にいる相方は眠れないのだという。迷惑をかけて申し訳ないのではあるものの、寝ているのだからどうしてよいのか…

今夜のおうちはステラリッジ・テント

まだまだ続いている北海道旅シリーズ。 楽しい時間を未だに引きずりつつ送るのが日常という感じだ。 北海道旅は計10日間、9泊したわけだが、テント5泊、ホテル4泊という割合だった。そんなわけなので、酒池肉林の豪奢な旅と見せつつ交通費を除くと1人5…

ナルゲンか?プラティパスか?それが問題だ

北海道旅で相方が利尻限定ナルゲンボトル(正確に発音すると"ナルジン"だが、"ナルゲン"と表現する)を手に入れた。利尻限定モデルは4色、ウニ色(オレンジ)・海色(ブルー)・昆布色(ダークグリーン)・利尻グリーンで、相方が手にしたのは海色。利尻好…

ガンガン使えるモンベル・バーサライト パック

登山をメインにした山旅と観光も兼ねた山・街旅ではおのずと持ち物が変わってくる。去年はカナダ・キャンモアとバンフに行き、今年は北海道をわりと長期で旅行したが、これは後者に該当する。 この時に最も活躍したのはモンベル・バーサライト・パック15だっ…

今さらのパタゴニア・トレントシェル

北海道10日間の長旅で活躍したモノ、ベスト3は 1 モンベル バーサライト・パック15・・・小型バックパック 2 SEA TO SUMMIT 防水袋 3 パタゴニア トレントシェル ジャケット・パンツ 連日といかずとも、雨が多かったので、雨対策グッズが役に立った。 基…

ドランゴ TRKの防水が少し甘い件

北海道をやや長期で旅行した。 本州と違って梅雨もなくカラッとした爽やか気候で、と行きたかったところだが、梅雨前線の残党なのか、天気が安定せず、雨が多い日が続いた。雨を避けてトレッキングや登山に勤しんだものの、登山道は当然びちゃびちゃで、どろ…

登山ファッションショー

日帰りで山梨の雁ヶ腹摺山に行ってきた。 軽い山歩きのつもりがわりとハードな登山になってしまったのだが、それはまた別に書きたい。なぜハードになってしまったかは明らかで、一緒に行った女性の友人と2人で話に夢中になってルートを間違えたからである。…

厳冬期・手袋再考

年明け早々に凍傷になってしまった。 八ヶ岳へ行き、当初は阿弥陀岳北稜を目指したものの、深雪で断念。一般ルートからの赤岳に転進するとやけに寒い。指が痛いので、懐に時々入れながら歩いていたが、下山しても指先が冷たいままだった。この時は防寒テムレ…

装備間違い

凍傷になったので新しい冬用の手袋を新宿で見てきた。 新宿にはMt.石井スポーツが西口と東側のビックロの中にあるし、L-BREATHとモンベルの直営店が南口にあるので、ファミリーキャンプからアルパインクライミングまで網羅できる。東京都はオソロシイところ…

山屋の魂 ピッケル

実家に古ぼけたピッケルが置いてある。木製シャフトのシャルレ。父のもので、今から40年ほど前の代物だ。木には細かい傷がびっしりとつき、鉄製のピックには錆が浮かんでいる。長さは60cm超で手の長い私が持つと地面を引きずるくらい。登攀用というより杖と…

山を撮るということ

また社内報の表紙に写真が採用された。とはいえあくまで無給である。今回はカナダ・カナディアンロッキーの山並みで、今年10月に撮ったものだ。私がカナダに行ったまま台風で帰ることができなくなったのは周知の事実なので、犯人は自明。新年号として出すの…

パタゴニア・ナノエアの実力は?

この冬はあまり寒くなっていないような気がする。ただ、寒くはなくともTシャツでは歩けないので、長そでシャツにフリースかなにかを羽織っている。「猫」のように洗濯の必要のない一張羅が羨ましいと思っていたら、最近は服を着た小型犬がずいぶん多いこと…

ダウン・Down

日本にもいよいよ冬が来た。今年は10月にカナダのキャンモアで前日プラス10℃から翌日マイナス10℃を経験しているので変な感じがする。私は暑がりで寒がりというわがままな身体をいるので大変だ。冬山は特に大変で、登り始めは寒く、徐々に身体が温まり、ちょ…

海外旅行にブラックホールダッフル

今回、カナダ旅行は飛行機の欠航などもあり、計12日間という長期に渡った。荷物は何で持って行くか迷った末、パタゴニアのブラックホールダッフル60に詰め込むことにしたが、結果的にこれが大正解だった。 ちょっとカナダ旅行の番外編としてパタゴニア・ブラ…

個人的な山服の変遷

ずいぶん涼しくなってきて、駅前の丸井なんかに行っても秋物の衣料が並ぶようになった。関西にいたころはさほど感じなかったが、ファッションはやはり東京という気がする。 大阪人は「東京がなんぼのもんじゃ!」と思っているくせに、朝のテレビ番組では「東…

スポーツ用品とアンバサダー

以前、ランニングシューズについて、私はアシックス派と書いた。まあそれは今でも変わりはなくアシックスのLYTRACERというモデルでその辺を走り回っている。しかし、ここのところマラソン界ではNIKEの厚底シューズがホットらしい。大迫傑の日本記録で火が付…

LA SPORTIVA BUSHIDO2

6月に入ってすっかり梅雨となった。ここ数年は4月、5月は忙しく、その狂騒が収まると梅雨で外出も出来ずという悔しい思いをしている。梅雨の「梅」の字をりっしんべんにしたいくらいだ。 今年もいつの間にか梅雨入りして、ザーザー週末の度に降る雨を見てい…

BLUE ICE YETI 50をレビューしてみる

ゴールデンウイークに二泊三日で北アルプスを縦走してきた。上高地から蝶ケ岳、常念岳、大天井岳、燕岳に繋げて、夏にはまあまああるコースではある。天候が持ちそうなので、残雪期にそれを持ち込んだ次第で、それほど目新しいものではない。天候の安定した…

登山靴探し

夏用の登山靴を探して奔走している。 以前はLA SPORTIVAのTRANGO TRKというモデルを使っていて、結構気に入っていた。写真は歴代の3シーズン用登山靴で、一番下がTRANGOである。 この中では最も価格が高く(税込3万円弱する)、最もスポーティーな印象だ。…

背負い投げ

そろそろ引越しを考えている。今の住居に住んではや10年以上経つが、いろいろモノが増えた。最たるものは自転車で、1台は玄関、もう1台は部屋の奥で逆さになっていて現在2台ある。パソコンとスマホもここに越したころにはなかったものだ。一方で「冷風扇…

パタゴニア ガルバナイズド

久しぶりに冬山用ハードシェルを買った。パタゴニアのガルバナイズドジャケットとパンツ。ウェブアウトレットで安くなっていたので衝動買いしてしまった。ちょっと大きめの買い物としては久しぶりなので興奮する。 2018年の締めくくりとして八ヶ岳に着て行っ…

雪中手袋考

「今年も冬が来た!雪が降るぞぉ!アイゼンだ!ピッケルだ!」 書いてはみたが最近冬の盛り上がりがなくなってきた。冬は寒くて休日に早起きして一駅歩いて始発に乗って山に行くのはどうも億劫だ。行くとそれなりに楽しいが、夏に比べると圧倒的に体力的・心…

たこ足シューズ

いつも玄関に3足のランニングシューズが転がっている。足は2本しかないのだから6つも転がるシューズは過剰だし出入りには邪魔である。なぜそんなに必要なのだと言われればそれぞれ用途が違うのだが、使い分けるほどのランナーかと聞かれれば反論できない…

山道具考

「やれザックはミレーだ、ピッケルはシャルレだと道具だけにこだわるだけでなく、まずは身体と登山の技術を鍛錬することが肝要である」 おおよそこのようなことが実家の本棚に並ぶ40年ほど前の山岳雑誌に書かれていた。当時のヨーロッパ製の山道具は高嶺の花…

山靴讃歌

9月のシルバーウィーク、4年ぶりに雲ノ平へ行った。荒天予報の中、1日目、2日目は奇跡的に晴れたが、3日目はついに雨に捕まり、靴をずぶ濡れにされた。8月、白馬へ行った際も雨にやられて、足元をぐしょぐしょにされ、山靴の防水性を疑ってはいたが、…