暑い週末に井の頭公園の動物園へ行った。
本館と分館である水生物館のセットで大人400円。2つ行けるのはお得な気もするが、暑くて暑くて歩き回ると汗だくになる。
本館では、暑いのでサルなんかはぐったりとしていてほとんど動きがない一方で、鳥類は表情(と言うのかな)に出さないのか通常営業で動き回っている。アナグマやらは奥から出てこない。
ここのいいのはリス園で、人とリスが同じオリに入ることができる。リスは比較的元気なのもいて、子どもたちも大興奮である。他方で、もうダメとばかりに木にへばりついて寝ているのもいた。
意外と元気なのはペンギンで、水に入ったりひょこひょこ歩いたりしている。生まれた時から暑いところにいればペンギンは寒いところに生息するという本来の姿と関係ないのだろう。
本館はかなり広く、珍しい動物は少ないものの、ブタ・羊・ヤギなんかの家畜系もいたりと長閑な雰囲気でいい。子どもは切り身の動物でなく、生きた動物を見た方がいいだろう。
楽しいのは水生物館で、こちらは分館として井の頭公園の池の畔に建っている。水槽があるので少しひんやりしてていい。
相方が大興奮なのはカエル君たち。「一日眺めていられる」のだそうだ。
二ホンアマガエルなどの馴染み深い種類が多く、私もオタマジャクシを育てた記憶がよみがえった。
私が個人的に好きなのは川や池の淡水魚で、つい先日北海道でヤマメの天ぷらを頂戴したばかりなので、「ヤマメって案外大きいな。天ぷらには難しいけど、塩焼きなら食いでがあるな」と見入ってしまった。
私は基本的に食べられる魚が好きなので、外気との気温差で曇った水槽を手でゴシゴシ拭いて、「イワナだ、イワナだ!」とか「アマゴだ、アマゴ!」。「あっ!オオサンショウウオ」と騒いでいた。
ちなみにオオサンショウウオは特別天然記念物で食べてはいけない。ただ、北大路魯山人の著述にオオサンショウウオの料理があり、大変な珍味として書かれているので少し興味がある。
日本の生態系で問題になっている外来種も水槽にいた。
ブラックバスはいなかったが、ブルーギルはいた。こういった魚は敵視されがちだが、内臓が少なくて美味いと野田知佑さんがいたるところに書いている。これも結構興味がある。
北海道に行ってから食うことにばかり興味が行ってしまう。
ラッコ、イルカ、オカピなどの珍獣、珍魚もいいけど、口中になじみのある動物を眺めて暑さをわすれるのもいいのかもしれない。
でもまだまだ暑い。秋にまた来ようかと思う。