クモノカタチ

山から街から、雲のように思いつくままを綴ります

北海道名山~羊蹄山

羊蹄山

羊蹄山深田久弥の『日本百名山』では後方羊蹄山(しりべしやま)と書かれている。てっきり「前方」があるのかと思ったら、前方と後方は区別するための呼称ではないようだ。

それはともかく利尻・礼文の後の好天を狙って、札幌で急遽地図を買ってから、私たちは倶知安を目指した。

 

羊蹄山は公共交通機関で行く場合、

小樽駅倶知安駅羊蹄山登山口

が最短となる。倶知安駅からは道南バスで15分ほど揺られれば羊蹄山登山口に着く。JR倶知安駅の一つ南の比羅夫駅は羊蹄山登山口と離れていないので時間によってはこちらを利用する手もある。どちらも本数が少ないことだけが難点だ。

私たちは小樽に一泊した後、倶知安まで電車に乗り、そこからバスに乗り換えて昼頃、半月湖野営場に到着した。野営場はトイレと水場しかなく、管理人もいないシンプルな芝生のキャンプ場で、周囲が森なので虫が少々多い。

f:id:yachanman:20200907064038j:plain

芝生とトイレと東屋のみの半月湖野営場

 

翌朝、登山を開始したのは翌朝4時。13時のバスに乗ると16:00くらいに小樽に戻れるので、少々早い出発となった。

登山口は標高350mくらいで、頂上は1898mだから、標高差は利尻山より少しないくらい。それでも1500mあるわけだから、日帰り登山としてはそこそこである。羊蹄山はきれいな成層火山で、富士山とどうように何合目という表示がある。利尻山にもあったし、鹿児島・開聞岳にもあった。成層火山は基本がひたすら登って標高を稼ぐので、合目標識を付けたくなるようだ。

 

f:id:yachanman:20200907064228j:plain

雄大な大地が雲霞で隠されている

今年の北海道はやけに蒸し暑く、おまけにわれわれが登った日は霧がかかっていた。涼しい北海道でのんびり登山のつもりが大雨が降った後だったり連日厳しい。野営場で会ったおじさんの話ではさらに翌日から天候がよくなるとのことだった。

樹林帯を抜ける前に晴れ間。抜けると再び霧。

お鉢に着くと霧は次第に晴れてきた。

 

f:id:yachanman:20200907063922j:plain

お鉢めぐり

 

羊蹄山の頂上のみ晴れていて、ニセコは大方雲に覆われていたが、雲の上に立つ爽快感があった。

せっかく北海道に来たのだから、雄大な大地を上から眺めたかったが、それはぜいたくというものか。前日、札幌の女性にヤマメの天ぷらをいただき、京都の男性からはジョニーウォーカーの青をごちそうになり、いろいろな縁で結ばれて今ここにいることをありがたいと思わなくてはならない。

 

お鉢を半分回って頂上に着き(比羅夫口から頂上はちょうど反対側にある)、お鉢をもう半周回って下山した。野営場はすでに暑く、昨日であった人たちは大概いなかった。再びどこかで会うだろうか。

f:id:yachanman:20200907064503j:plain

バス停から羊蹄山を望む