クモノカタチ

山から街から、雲のように思いつくままを綴ります

今さらのパタゴニア・トレントシェル

北海道10日間の長旅で活躍したモノ、ベスト3は

1 モンベル バーサライト・パック15・・・小型バックパック

2 SEA TO SUMMIT 防水袋

3 パタゴニア トレントシェル ジャケット・パンツ

連日といかずとも、雨が多かったので、雨対策グッズが役に立った。

基本的に登山中はバーサライト・パックに食料、水、レインウェアを入れ、貴重品は防水袋で保護するというスタイルで、利尻山礼文島羊蹄山の弾丸登山を敢行していたのである。

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利尻島・鴛泊から沓形までの徒歩旅

登山は雨を避けたものの、下界では随分降られた。

特に利尻島の鴛泊から沓形までをてくてく歩いていた時は、晴れから瞬く間に雨に移り、レインウェアの実験にはちょうどいい具合で、新調したパタゴニアトレントシェルをいそいそと取り出したのだった。

もはや定番モデルで、私なんぞかと思いつつも、今さらながらパタゴニアトレントシェルの感想を書いてみたい。

 

ちなみに今回入手したモデルは1つ前の型なので、最新の3Lではないことを予めお断り申しあげておく。

 

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今回、ジャケットはツートンカラー、パンツはグレイを選んだ

 

①裏地が変わった

私が前に使っていたのは5年前くらいに買ったトレントシェル。H2Oという防水透湿素材は変わらないものの、比べると裏地が違う。

前は白いビニールっぽい素材で、気のせいかもしれないけど、「蒸れますよー」という感じがした。GORE-TEXと比べてどうかわからないけど、素肌に触れるとぺっとりくっついてあまり心地のよいものではなかった。

 

それが今回のモデルは少しざらっとした、何というかGORE-TEXの裏地に近いものに変わっていた。

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前のテカテカした素材から少し変わった。相変わらず脇下ジッパーはある

 

生地も少し軽い気がするので、これは良かったところだ。

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これは5年前に買ったモデル(沢登りでは継続使用中)



 

②パンツは意外と大きい

今まで使っていたレインパンツはトレントシェルではない。モンベルのレインダンサーのSサイズ、裾LONG。

理由は大したものではなく、サイズバリエーションが多くて安かったから。

 

さて、パンツの方はポケットがあり、膝くらまでジッパーが付いている。靴脱いでパンツを履く私には関係ないが、靴のまま履きたい人はジッパーと裾の広い パンツは便利だろう。私には関係ないんだけど。

風ではためくから、もうちょっと裾細めでもいいと思うんだが。

 

③脇下のベンチレーションはいらないかな

 以前、ガルバナイズドでも書いたけど、私は脇下ベンチレーション不要派。裏地の写真でもジッパー部分が映っているように、トレントシェル・ジャケットにはベンチレーションがある。

yachanman.hatenablog.com

 開けると閉めるのを忘れるし、なぜか脇下ジッパーは固い。開けたら今度は閉めにくくなっている。この辺は今回も変わっていないのねというのが残念だ。

 

④最後に、実際の使用感。

以前のモデルからちょっとずつ進化しているかなという気がする。特に裏地がぺたぺたしないので、今回蒸し暑い中でもわりと快適だった。

「今さら取り上げるか?」というくらい定番モデルなので、耐久性やサイズ感はわりとスタンダード。172cm、56kgの私はXSサイズで、かなり余裕があった。風があるとパタパタという音が気になるので、もうちょっと細いシルエットで、というのが私の希望。

 

今回は卸したてなので、撥水は効いていたけど、一日中振られると撥水も切れちゃう。これはまあ仕方ないか。

GORE-TEX信者からは「パタゴニアのH2Oとかコロンビアのオムニテックは蒸れる」という話を聞くけど、私の実感ではあまり変わらない。鈍感なんだろうけど。

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今回は未舗装より舗装路でレインウェアをよく着た

 

レインウェアは登山用品の中でも比較的お高めなので、なかなか買い替えることができない。

個人的には気に入ったモデルを一度探せば、いろいろ浮気しないで一途に選ぶ方がいいと思うので、わりとシンプルな形を選んだ方がいいだろう。パタゴニアトレントシェルは脇下ジッパー以外は気に入っている。

まあまた古くなったら他のモデルも気になってくるだろうけどね。