クモノカタチ

山から街から、雲のように思いつくままを綴ります

五名山を選んでみるー序

先日、黒部を諦めてどこに行こうかと思案し、『山と高原地図』をいくつかめくった。この一般登山者では定番と言える地図は日本百名山をすべて網羅しており、大変便利。ロングセラー商品なので、適時更新されていて信頼度も高い。

つらつら眺めると、どうしても目に付きやすいのは「百名山」の文字で、他の山より文字が一回り大きくなっている。そうすると

百名山か。どうせこのあたりに行くなら登ろうかな」

百名山を通る形でルートを考えてしまう。百名山の呪縛である。他にいい山がありそうなものだが、何となくそのように選んでしまう。

 

北八ヶ岳に行ったときは、頂上を目指さないと決めていたので、北八ヶ岳ロープウェイ駅から麦草峠、中山峠と、顕著なピークはなかったものの、なかなか良い道だった。

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苔むしたいい道

これまで来ていなかったのは、百名山を踏むこともない、道をだらだらと歩くのを避けていただけのような気がする。これはただの山の偏食で、もう少し懐を広げた方がよかったと少し反省した(誰も反省しろと言わないけど)。

 

山を楽しむのは自分なのだから。もう少し自由に山を選ぶことができたらいいなと思った。

日本の山では深田久弥の「百名山」の呪縛が強いものの、どうせなら自分の中の「名山」を選んでみようかと思ったので、ぼちぼち書いていきたい。

ただし、百も選べないので、「五名山」にしておこうと思う。

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果たして富士山を選ぶだろうか