今年は本格的な雪をまだ見ていない。
山の友達から「雪フミフミしたい」とのLINEがあったものの、緊急事態宣言があってなかなか山に向かえない。まあ山でなくてもキャンプだけでもというのが目下の望みである。
そうは言っても冬の雪上キャンプは過酷なので、楽しいかと言えば微妙なところではあるが。まあ懲りずに行くのが山屋、山バカなのだろう。
とりあえずどこにも行けない腹癒せに雪上キャンプのオキテについて書いてみたい。
まず荷物が多くなるので、装備はコンパクトかつ必要なもののみにする。
私の場合、45Lのアセンジョニスト45に無理やり入れている。無理があるが装備はかなり軽い。装備の内容はこちら。
テントのフライシートは冬用スノーフライにするという手があるが、私は夏用をひたすら使っている。
冬用は重いのと、雨でも降るとアウトだからだ。もっと思い切ってシングルウォールテントにしてフライシートそのものを持たないという手もある。ただ、シングルウォールは高いし、夏はやっぱりダブルウォールの方が結露が少ない。
そんなわけで夏と変わらないテントで行っている。
ちなみにグラウンドシートは下が雪なので使わない。岩でも出ていなければそんなに痛まないし。
その代わり、中に銀マットを敷いてその上にマットを敷く。マットはエアマットではなくクローズドマット。エアマットは老朽化すると空気抜けがちょっと怖い。複数で行くときは同じ種類だと床が平らになる。
とにかく雪上キャンプではスピード命。
到着してからいかに手のひらを曝す時間を減らすかがカギになる。具体的にはテントを出しやすい比較的上の位置にパッキングし、ポールを組み立てたらテント本体を広げて、立ち上げ、フライシートを着け。荷物の雪を払ってテントに放り込む。
あとテント内に銀マットを敷くのをお忘れなく。下が雪なので何もしないでテントに飛び込むと足が冷たい。
テントに入ったら直ちにマットを敷いて寝袋を出し、潜り込む。そこからのもろもろの作業は寝袋から手だけだして進める。
雪上キャンプの問題は寒いこともあるが、案外退屈なことだ。
天気が悪いと散歩する気もなくなる。気温が高ければ持ってきた文庫本を寝袋からわずかに手を出して読む。
やることが思いつかなければ思索にふける。私の山友には読書家が多い。みんな単独行で暇な時はいろいろ考えるからだろう。考える原資となる読書体験は登山では必須のような気がする。
とりとめのない話になった。
そんなこんな書いていると寒くてもやっぱり雪山に行きたくなってきた。