クモノカタチ

山から街から、雲のように思いつくままを綴ります

休業要請に見る「遊び」の思想について

またしても緊急事態宣言である。

こういう時の政府や自治体の指示はある種の思想が入っていて興味深い。

今回の休業要請の対象は以下のとおりらしい。

映画館、プラネタリウム、大規模小売店、ショッピングセンター、百貨店、マージャン店、パチンコ屋、ゲームセンター、博物館、美術館、科学館、記念館、水族館、動物園、植物園、個室ビデオ店、個室付浴場業に係る公衆浴場、射的場、勝馬投票券発売所、場外車券売場、スーパー銭湯、ネイルサロン、エステティック業、リラクゼーション業など

前半の大型で数も多い商業施設に対して「射的場」とはなんともニッチな。ボーリング場とかバッティングセンターとかはいいのかな。そしてまたしてもパチンコ店が対象に。

勝馬投票券発売所」って場外馬券所のことかな。負馬に投票しちゃう人もいるだろうに。

「個室付浴場業」って何だろう?スーパー銭湯?それとも・・・?

 

見ていくとおおよそ「娯楽」の概念に当てはまるものは休業要請しようということらしい。

早い話がこれを見れば官公庁の言う「娯楽」がわかる。「飲む、打つ、買う」の三拍子なのだ。

野田知佑さんがカヌーに乗っていると、「何をしている?」と訊かれて困ったという。カヌーに乗るのが遊びだと言っても通じないのだという。

船で遊ぶと言えば芸者を乗せてチントンシャンとやることしか思いつかないのだろうと野田さんは書いている。

 

登山は開放的だからOKが出たのだろうか。それとも施設を使わないからいいのか。それとも娯楽の枠から外れたのか。

まあ登山やキャンプも「休業」させられると困るのでいいんだけど。

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これは「娯楽」にはならないらしい