クモノカタチ

山から街から、雲のように思いつくままを綴ります

音楽を買うということ

ついにオーディオを買った。

私は平気なのだが、相方は音楽が聴けないのが苦痛だと言う。

仕方ない。最近は食費以外に何も贅沢していないし、残っていたポイントを全部叩いてJVC KENWOODのウッドコーンを購入しようと相成ったわけである。

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 ウッドコーンに決めた経緯は過去に書いた。

小さい躯体ながら、最も音の広がりが良かった。お値段は税込5万円くらいとお高めだが、本格的な音響マニアからするとお子ちゃまらしい。『オーディオの作法』という本を見ると、マニア入門で30万円から100万円。わけがわからん。

まあ、音響マニアからすれば冬用のハードシェルに5万円でもわけがわからんだろうからお互い様だが、こうなると5万円のオーディオでも安かった気になるから不思議だ。

音楽というものは高価らしい。

yachanman.hatenablog.com

 十代で音楽の嫌いな子はいないと聞いたことがある。教育学の教授が言っていたのだから、何かしらの根拠があるのだろう。

確かに私も十代の後半から音楽を聴き始めた。高尚にクラシックでも、カッコつけて洋楽でもなく、普通にJポップ。B'zとかスピッツとかその範囲である。

今から思うと、あの頃の感受性は何だったのかと思う。大した音響機器でなくとも盛り上がった。使っていたはSONYのラジカセで、当然バスも付いていないし、細かい音も再現しない。それでもかければ心が躍るし、今でもその頃聞いた歌は口ずさめる。

有り余る想像力と感性が音質を補っていたものと思われる。

 

さて、購入したウッドコーンだが、低音と高音が小さなスピーカーから一緒に出る。

部屋が小さいので、前に座って聴くとちょうどいい。相方は「音がひたすらまろやか」という評で、完全に満足しているわけではないようだ。

しかし、これで豊かな時間を作れるなら、買った価値があるというもの。今はずっと土曜も勤務で時間の方がないので、時間をなんとか取り戻したい。