あっという間に2021年の半分が終わった。この調子ではあっという間に1年となり、あっという間に老後となり、あっという間に死を間近にしそうでなんとも怖い。そしていつしか「ジンセイとは」とか語りだしてしまうのだ。
人生とは何か。
あらゆる偉人が、答えらしきものや警句を放っている。それについてちょっと書きたい。
All the world's a stage, And all the men and women are merely players.
この世は舞台、人は役者
マラソンランナーは人生をマラソンに、登山者は人生を登山に譬えるだろう。
前後を詳しく知らないのだが、自分の携わったことに譬えるのは最も簡便な方法だし、自分の中で腑に落ちることになる。
A life spent making mistakes is not only more honorable, but more useful than a life spent doing nothing.
間違いを犯した人生はなにもしない人生よりよほど誇らしいものである。
劇作家で、シェークスピア以上に格言というか警句が多いのがバーナード・ショー。その中ではかなり正攻法の格言と言える。
「人生に間違いはない」と言いつつも間違いを恐れるのが人である。あっさりと「間違ってもいい」と言い切ってくれる勇気を与えてくれる。
どうもバーナード・ショーはこの手の格言が多いらしく、こんなのもある。
There is two tragedies in life. One is not to get your heart's desire. The other is to get it.
人生には2つの悲劇がある。1つは本当に欲しいものが手に入らないこと。そしてもう1つは手に入ってしまうことだ。
夢は追いかけている時が一番楽しい。私も登山の中であとちょっとで着くという時が一番楽しいかもしれない。
Life can be wonderful if you’re not afraid of it. All it takes is courage, imagination… and a little dough.
人生は恐れなければ素晴らしいものになりうる。必要なのは勇気と想像力と少しのお金だ。
少しのお金というところがユーモアとして素晴らしい。人生で必要なお金は3億円だからって、「3億円必要です」と書いたら反発を生む。
いくらとは言っていない。あくまで'a little'なのだ。
人生は一箱のマッチに似ている。 重大に扱うのはばかばかしい。 重大に扱わねば危険である。
これは個人的に好きな言葉。シニカルな芥川らしい。
マスクをして街中を歩く一方で沢登りで溺れかけたりしているとこの言葉が身に染みてくる。
ただ「危険だ、危険だ」と死なないことに一生を費やすのもどうかと思ったりする。
しかし、いろいろ挙げたが、最も男の信念(女ももちろん)を貫いた言葉はこれかもしれない。
これでいいのだ