先日の奥穂高岳でついにストックが壊れた。
厳密に言えば買って1回目の使用でひん曲げてしまったので、すでに壊れているのだが、その状態で10年以上使い続けた。その結果、スプリングは完全に弾力を失い、プラスチックの部分が剥がれ落ちるようになってしまった。
奥穂高岳登山ではプラスチックが剥がれた部分に指が挟まるという次第で、いくらなんでも限界。仕方ないので買いに出かけた。
ストックのメーカーはブラックダイヤモンド、レキ、シナノ、モンベルなんかがある。その他にもマジックマウンテン、フォックスファイヤーなんかも出しているようだ。
老舗はレキで、10年前にも検討したことがある。この当時はレキは接続部をクルクル回して固定するスクリュー式、ブラックダイヤモンドがレバーで留めるフリックロック式を取っており、互いに優秀性を競っていた。確か、スクリュー式は均一に圧力がかかり、しっかり留まる。フリックロック式はグローブを着けた状態でも操作は簡単ということだった。
その時は私は「冬でも使うならフリックロックでしょ」とブラックダイヤモンドを選んだ記憶がある。
時を経て今はレバーの方が多い。そしてトレンドはアルミではなくカーボン。
いろいろ見て私が選んだのは下のとおり。
ブラックダイヤモンド トレイル ウィメンズ。なんともド定番。一番シンプル。
アンチショックは前回最後に壊れたので付けなかった。10年も酷使すれば壊れるのは当然だけど。
手を通すスリーブが他のメーカーより厚くて思いっきり体重をかける私には合っているし、フリックロック式にも安心感がある。前より機構はスムーズになった気がする。
なぜウィメンズかと言えば在庫がなかったのと、長さがメンズほどいらないから。メンズは140cmまで使えるそうだけど、私は120cmあれば十分。
そしてこのシンプルなストックにはスノーバスケットが付いているのもポイントが高い。
上位機種のトレイル プロは1回のロックで使えるというのが売りのようだが、スノーバスケットは別売り。
結局一番安くてシンプルなものを選んでしまった。これから先10年はお付き合いさせていただこうと思います。