クモノカタチ

山から街から、雲のように思いつくままを綴ります

灼熱大雪山を縦走してみる②〜北海道を巡る冒険

北海道、北海道!去年も浮かれて来たが、天気予報とあまり相性が良くない。

旭岳からトムラウシまでの縦走を目的にしたものの、これから台風がご来訪との予報なので、慌てて下るしかない。

しかし、旭岳直下で一晩過ごし、翌朝はわずかながら朝焼けなのだ。


雪渓の水は浄水器で濾す。エキノコックス対策で今回はモンベルで取り扱っている浄水器を用意した。エキノコックスとヒグマ対策が重要なテーマだ。

旭岳直下を出たわれわれはトムラウシを諦め火口を反時計回りして北海岳、黒岳を経由して下山することにした。

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テント場のある旭岳直下の落ち込みから大雪山の外輪と見える部分に上がる。すでに雲が南から覆い始め、トムラウシ方面は見えない。

火口の南側は絶えず霧が押し寄せ、視界を遮り、また開いたりと忙しく、天候悪化を匂わせる。記憶はまあまあ高く日が照ると20℃くらいになった。


北海岳からは徐々に標高を下げ、川を渡渉し、再び黒岳に上がることになる。

川沿いには雪渓と花。チングルマが咲き乱れ、北アルプスのような景色に。人は少なく、まるで雲ノ平のような景観。花の多さは雲ノ平以上か。

「これで明日も天気いいなら縦走したいなぁ」

できないことと知りつつ相方と言い合った。

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黒岳から先は急に暑くなった。

風が止まり、ハエとアブが大量に群れている。ロープウェイとリフトを乗り継ぐとかなり高いところまで行けるらしく、小さい子どもが増えた。

黒岳にはもうガスがかかり、展望は期待しにくいが、ちょうどいいハイキングになる。頂上には涼しい風が吹いている。


私たちは黒岳のリフト乗り場まで下り、迷った末にロープウェイ駅までは歩くことにした。

リフト乗り場からロープウェイ駅までは意外と悪路だったがなんとか雨が降る前にロープウェイに乗り込むことが

できた。