クモノカタチ

山から街から、雲のように思いつくままを綴ります

週7日の曜日の不思議

ゴールデンウィークはほとんど会社に出ていた。ただ世間は休みなので、こちらの曜日感覚も狂ってしまう。

30代になってから感じるのは体力の衰えではなく、回復力の衰えである。十分休息を取らないと身体が戻らない気がする。遊びよりデスクワークの方が疲れる気がするのはなぜだろう。

5日労働、2日休日くらいじゃないとなかなか身体が戻らない。

曜日というのはつくづくよくできていると思う。

日本に曜日が入ってきたのは明治以降らしいけど、週5日の労働くらいでちょうどいい気がする。それ以前の日本人はどうしていたのだろう。

「慶安の御触書」では朝から働け、夜も働けとしか書いていなかった気がする。湯茶をがぶがぶ飲み、物見遊山の好きな妻なら離婚しろとかいうのもあった。農業は年中無休だから、曜日中心の労働形態は必要なかったのだろう。

ヨーロッパ人にしても安息日は週に1日だったわけだから、6日働いた可能性もある。そうなると現代のわれわれは非常に怠け者になったのだろうか。

まあ、そうかもしれない。働かなければ食のあたらない社会なら「死ぬ気で働く」というのは何も誇張ではなく現実である。その意味で先人たちと現代人では働く意味が異なる。

「しかし」というか「だからこそ」現代人は曜日を設定して休みながら働かないと、気持ちが持たないのかもしれない。