クモノカタチ

山から街から、雲のように思いつくままを綴ります

人生最後はどこに住みたい?

東京一極集中が進んでいるらしい。

私は関西の大都市から少し離れた地方都市出身。社会科の教科書には東京の過密をさんざん書いていた。それを見ながら「東京なんかに住みたくないもんだ」と思っていたら、25年近く経ってから自分が住むことになって正直驚いている。

一方で相方は田舎のベッドタウン出身。中高生が屯するのはお決まりのショッピングモールやスーパーなどで、どこに行っても知り合いと出会う。周囲は寒々とした山が囲っており、「早く東京に出たい!」と心の底から感じたらしい。

関係ないけど葛飾柴又

ネットで「東京 過密」と検索すると三重県のホームページに「東京の過密状況は限度を超えています。」とあった。

鉄道は混むし、通勤時間は長いし、物価も高くて狭い部屋にしか住めない。都民としては大きなお世話としか言いようがないが、どうやら首都機能移転を主張するページらしい。

実際に住んでみると確かに電車は混む。物価はどうかというとスーパーが多いせいか、競争が激しいので今はわりと安い。地方に比べて部屋が狭いが、掃除は楽だし慣れてしまえば十分だ。

何より便利だ。歩いて行けるスーパーが周囲に5軒はある。コンビニを加えると10軒。駅ビルには無印良品ユニクロ紀伊国屋書店。人は少々多いかもしれないが、特に悪いことはない。

 

相方の祖父が今名古屋に住んでいる。

もともとは埼玉県所沢市に住んでいたのが、仕事を辞めてから娘(相方の母)の近くに転居したのだ。所沢と比べると名古屋の中心に近いところで、これまた過密エリアなのだが、聞けば非常に便利だという。

年を取って足腰が弱っても、店が近いので、自分で出かけて行ける。地下鉄やバスに乗れば中心地に行くのも簡単だ。

そう聞くと年を取って地方でリタイアより都市部に住む方がよさそうだ。リタイアしてしまえば満員電車も関係ないし、生活機能がコンパクトにまとまっている方が便利に違いない。東京は「コンクリート・ジャングル」と揶揄されることもあるが、実感として大阪や名古屋より緑地が多い。

田舎リタイアは東京で仕事に疲れた人の描く幻想に近いのかもしれない。

それでは最後はどこに住みたいかと訊かれると、今は想像もつかない。

住めば都という考えではいるものの、治安は良い方がいい。緑もあった方がいいし、山にもたまには行きたい。ただ、行政を含めていろいろな機能はコンパクトに集まっていてほしい。

今、地方都市が少子化で寂れていると嘆く声があるが、危機感のある今は逆にチャンスだと思う。どんどん競い合って住みたい街を作ってほしいと期待している。