クモノカタチ

山から街から、雲のように思いつくままを綴ります

「頭でっかち」になろう

ここのところ、図書館で本を借りては積み上げて読んでいる。

今はニーアル・ファーガソン『マネーの進化史』、野口悠紀雄『だから古典は面白い』、村松友視『帝国ホテルの不思議』など、まるで脈絡もなく併読している。

『マネーの進化史』はその前に読んだ野口悠紀雄『マネーの魔術史』の引用に何度も登場したので、手に取った。その野口悠紀雄さんの博覧強記ぶりが知りたくなったので『だから古典は』を借りた次第。『帝国ホテルの不思議』はたまたま目に付いたから。

最近感じるのは、私より上の世代も下の世代もあまり「調べない」ことだ。

私が最初にパソコンに触れたのは1990年頃で、インターネットは2000年頃。検索精度もいまいちだし、情報も怪しいものが多かったが、いちいち本を調べなくてもいいことに感動した。

しかし、私よりやや上の世代になると、ネットへの信頼はやや薄いし、下の世代は当たり前過ぎてマメに調べないようだ。

先日、留学関係の仕事をしている人と話したら「便利な道具があるんだから、調べんかい!」という質問をよく受けるらしい。情報過多な世の中だけに、効率よく知識を得たいということなんだろう。

私の周辺も、調べればわかりそうなことを訊く人が多い。

 

知識ばかりの人を「頭でっかち」呼ぶ。

今の時代、物知りはあまり尊敬されなくなった。詰め込み学習への批判も多い。しかし、行動するのも知識あってこそ。道を知らずに走りだすことはできない。

まずはどんどん知って「頭でっかち」になってからじゃないかと思う。