先週は私の友人とキャンプをし、今週末は相方の友人とわが家でランチを共にした。
彼女はもう何度もわが家に訪れている。特に何があったわけでもないけど、ずっとしゃべっていても飽きない人だ。
今回も怪談話から彼女がかつて勤めていたホテルの話まで、話題が尽きなかった。
かつて就活の時に「マスコミ業界に就職するには」というムックを読んだことがある。
ちょうどGoogleが登場し、検索エンジンの性能が格段に上がった時期だったが、その本によると「何かをしらべるのにインターネットで調べる奴はダメ」で「調べたいことを聞ける人脈を持つ人がマスコミ業界に行ける」とのことだった。
今から思えば人生経験がそれほどない20歳そこらの人間に人脈なんぞ無理という話だし、そもそもどうやって人脈を築くかという問題には一切触れていなかった。ただ、そのムックを読んだ私は「あー、無理」ということでマスコミ業界を就職の対象に入れることを諦めた。
しかし、先週と今週会った友人たちと話していると「人脈」というものを求めることに何の意味があるのだろうかと思う。
彼、彼女は人生経験、話題とも豊富でまた会いたいと思える魅力がある。魅力があるから人が集まり、人脈ができる。人脈を目的に活動するというのは本末転倒なのだ。
これらの友人たちに共通点があるとすれば、正直に生きていることだろう。自分のやりたいことをし、自然に他人を喜ばせる。無理に歓心を買おうとはしなくても人を喜ばせることが好きなのだ。
そういう友人を見ていると、もっと素直に生きなくてはと思ったりする。