実家に帰ったついでに春日原生林をハイキングしてきた。
実家ではどうしても普段より食べ過ぎになるので、腹ごなしの運動が必要になる。来年にはマラソンもある。
というわけで、紅葉が綺麗で、適度な運動ができて、あまり観光客が多くないところとして春日原生林を選んだ。
今回はJR奈良駅から歩き始める。別にアクセスが便利なわけではなく、早朝の奈良を散歩したかっただけ。
駅からテクテク2kmくらい歩いて春日大社に着く。参道が意外と長い。
そこから説明が難しいのだけど、春日大社と若草山の入口の間にある車道を登り、林道に入る。途中から自動車やバイクが進入禁止になる。
そこをグイグイ登ると若草山頂上に出る。なぜ若草山を普通の入口から上がらなかったかというと、9時開門なので入れなかっただけである。
道は林道なので、楽しいわけではないけど、紅葉がところどころ綺麗だった。
さらに進むと「首切地蔵」がある。
首の部分に裂目のあるお地蔵さんで、江戸時代の剣豪、荒木又右衛門が試し斬りしたとのこと。動かぬ地蔵を斬るとはなんだか微妙な剣豪という感じがする。単に首の部分が割れただけのようにも見える。
この道は柳生の里と古都奈良を結び古道なので、柳生新陰流の剣豪と結びついた言い伝えなのだろう。
首切地蔵にはトイレとベンチがあってここでコーヒー休憩。
ここから古道を下る。熊野古道と同じ石畳の道で、少々滑りやすい。
途中、側壁に古道らしく観音像は彫られている。朝日観音と夕日観音があるらしい。朝日観音は看板が立っているところからすぐわかった。朝は日が当たるのだろうか。
対して夕日観音は少々わかりにくい。つい先日もここを歩いたという両親は見逃したらしい。
看板は朝日観音と同様のものがあって、ぐるりと見回すが、見えない。夕陽だから反対なのかと対岸を見るものの、何もなく。諦めかけていたら、朝日観音と同じ方向の崖上にあった。
ただ、夕日観音の方が朝日の照る位置にある。朝日と夕日の違いは向きではなく、わかりやすさのような気がする。
そんなこんなで、下るほどに人が増え、春日大社の東側に下山した。
ちょうど昼前。朝は多めに食べたが、やっぱりお腹が空いたので、奈良町まで歩いてランチとする。
腹ごなしのはずが結局食べてしまうのであった。