クモノカタチ

山から街から、雲のように思いつくままを綴ります

登山

将棋と登山の最高峰

将棋の名人戦が始まった。 藤井聡太二冠の活躍で息を吹き返した将棋界だが、その藤井二冠もまだ挑戦できないのが名人戦である。名人戦はトーナメント方式の他の棋戦と違って、A級からC級2組までの5つのクラスに分けたリーグ戦形式で1年間戦い、A級の首位が…

『日本百名山』と旅の要素

山の本の代表格と言えば、深田久弥『日本百名山』である。あまりに有名なので、私も買って本棚に入れてはいるものの、なかなか完読できないでいる。 なぜかと言えば行ったことのない山は読まないからである。 先日、行った会津駒ヶ岳で私は百名山のうち47に…

山の行動食に最適なものは?

先日、会津駒ヶ岳にて断食の効用について説かれた。ただ、それはそれとして断食で登山はできないので、断食を説いた人も行動食を口にしつつ登っていた。 行動食に必要なのはカロリーである。軽くて、とにかくカロリー。低カロリー志向なんて言ってはいられな…

断食ダイエットと登山

会津駒ヶ岳に一緒に行った人が「断食ダイエット」をやっているという。断食とは文字通り食を断つことだが、そんなことできるのだろうか。 聞けば、最初に3日間かけて高カロリーの油分や肉類を断つらしい。そして次の3日間は食を断つのだと。やった後は胃腸…

山の遭難は人災という話~2つの山のトラブル

登山にトラブルはつきものだ。登山は非日常を求めて行っているのだから当然とはいえ、当然トラブルは起きる。ただ、そうそう起きてもらっては困るのがトラブルである。 会津駒ヶ岳に行っていたその日、2つの山でトラブルが起きていた。今回は2つの事件につ…

会津の不思議な駒ちゃんに会って来る〜会津駒ヶ岳山行

駒ヶ岳と名のつく山は日本全国にたくさんある。どのくらいたくさんかと言うとわからない。Wikipediaによると20ほどあるらしい。 北海道から新潟あたりまで十数個あるらしい。深田久弥『日本百名山』でも、由来は馬の形をした残雪や山が馬に似ているというこ…

オリンピック・パラリンピックは無観客でできるのか

オリンピック・パラリンピックの開催が危ぶまれている。 そう書くとやってほしそうな感じがするが、個人的には観客が入らないのならやらなくていいような気がする。そもそも世界中から人が来てお金を落としてくれることに大会の真価があるようなもので、それ…

太り始める年齢

どうも太った気がする。 現在身長172cm、体重は屋久島から下山した直後で56kgくらいだった。まあ痩せ型ではあるのだが、ここのところベルトにあたる腹の感覚が違ってきた気がする。腹回りには少しつまめるくらいの脂肪も乗ってきた。 今年はマラソン大会も軒…

登山はなぜ楽しいのか

今さらながら田中陽希さんの「グレートトラバース」を録画して見ている。現在は4時台というすごい時間帯に放送しているのでオンタイムで見ることはできない。 今は奥秩父、金峰山から甲武信ヶ岳に向かっている。と言っても再放送だから実際はかなり前なんだ…

身体と心の痛みのバランス

山に行くたびに怪我をしている。 今回の屋久島では右手首を捻挫。右の掌に痣。その他尻や足に打ち身とあちこち痛い。指先も軽い凍傷気味で、ピリピリしたままだ。そして日が経って肩も痛くなってきた。 痛い目に遭うともう行きたくなくなるのだが、痛みが引…

緑と雨の彷徨~屋久島放浪記③

屋久島の森は「もののけ姫の森」などと言われることがある。なるほど「もののけ姫」に登場した精密な緑の描写は屋久島と言えば頷ける。 しかし、まあ映画を見るとずいぶん穏やかな気候だ。雨なんか全然降らない。 実際の屋久島は「月に35日雨が降る」の言葉…

雨の森、雪の森〜屋久島放浪記②

屋久島では月に35日雨が降るという。 これがフィクションであることは小学生でもわかるが、実際に行ってみると嘘でもないように思える。雨の回数がとにかく多い。降ったと思えば止み、止んだと思ったら降る。 今回は、というか今回も、雨に翻弄されることに…

屋久島の杉さん〜屋久島放浪記①

屋久島に行った。緊急事態宣言とかいろいろあるけど、まあ休みが取れるのが緊急事態みたいなものだからまあいいかと。 今回は4年前に行った屋久島再訪。4年前は楠川集落から徒歩で入山し、宮之浦岳へ。縦走して淀川登山口に下山した。 今回はその逆を行く…

除菌族と生臭族

ある朝、事務所に行ったらアルコール消毒液を自動で出す機械が置いてあった。 手をかざすとプシューと噴霧してくれる。昨日まではポンプ式で頭を押さえるものだったのだが、ポンプの頭を押す時にウイルスが付くのを防ぐためだろう。変にハイテクなものが登場…

偏差値と登山者の自己矛盾

『岳人』の特集記事が服部文祥となっていたので久しぶりに買ってみた。 『サバイバル家族』を読んで、個人的にはさらなる服部さんブームである。 服部さんと私には接点も共通点も大してない。ただ、受験勉強の末、ギリギリで公立大学に滑りこんだあたりは同…

雪上キャンプのオキテ

今年は本格的な雪をまだ見ていない。 山の友達から「雪フミフミしたい」とのLINEがあったものの、緊急事態宣言があってなかなか山に向かえない。まあ山でなくてもキャンプだけでもというのが目下の望みである。 そうは言っても冬の雪上キャンプは過酷なので…

八王子城を攻略に行った

天気の良い週末。 八ヶ岳にでも行こう。この冬、初めてクランポンを着けるぞと勢いこんだら緊急事態宣言である。 山に行って感染する可能性は低いと思うのだが、 「東京から長野にウイルスを持ち込むのか!」 と糾弾されても嫌なので、近場であまり人と触れ…

登山とラーメンと私~③カップヌードルの力

今年はコロナの影響でインスタントラーメンがずいぶん売れたらしい。日清食品、明星食品なんかはかなり売上を伸ばしている。 私も在宅勤務の昼食に時々食べた。簡単なのと考える手間がないし失敗しない。具を足せばそれなりに栄養が取れるのがいい。 登山で…

登山とラーメンと私~②明星 チャルメラ 長崎ちゃんぽん

日本即席食品工業協会という団体があるらしい。 いろいろあるもんである。 www.instantramen.or.jp これによるとインスタントラーメンのカロリーは高くないとしている。 下界では褒め言葉かもしれないが、山とかアウトドア派にとっては困る。軽くてカロリー…

登山とラーメンと私~①サッポロ一番 塩

今、台所の隅に大量のアルファ米がある。 五目御飯、わかめご飯、ドライカレーと3種類あって、山に行くたびに食している。ところが今年は縦走などが特に少なくて全く減らない。山では不味くはないのに下界では美味しくない。したがって、家で食べることは皆…

登山とコロナの死生観

今年は「死」ついて考える1年になった。 大げさな話ではない。新型コロナの狂騒が相まって死生観について考える年になったので少し死と生についてつらつら書いてみたい。 今年は2月くらいからコロナ騒動が始まった。 自粛・自粛・自粛のムードは、感染症対…

最年少の価値と最年長の価値

今年の明るい話題は藤井聡太二冠くらいだろう。将棋に興味がなければさっぱりわからんだろうが。 最年少でプロ四段デビューしてから、朝日杯で全棋士参加棋戦の最年少優勝。今年はついに最年少でタイトル獲得(棋聖)し、続いて王位獲得で最年少二冠に。 最…

エヴェレスト登頂と東大合格の共通点

テレビを買ったのでDVDの「エヴェレスト」を見直そうかと考えている。同時にJon Krakauer"INTO THIN AIR"も再度最初から読み直している。1996年の大量遭難がテーマで、世界一に挑戦した公募隊の悲劇を描いている。 1996年という年は日本の山岳界においてもな…

コロナ対策の疑問とマスク登山の矛盾

それにしても毎朝寒い。 別に今年が特別寒いわけでなく、オフィスの喚起口を開けているからだ。私の出社する時間はほとんど人がいないのに開けっ放しである。人が少なくなれば閉めればいいようなものだが、偏執的にコロナを怖がる先輩社員がいて閉められない…

ぼんやり療法のススメ

最近忙しい。というかずっと忙しい。 忙し過ぎるとどうなるか。今年6月に1ヶ月連続で働いていたら、頭が働かない、集中力がない、楽しいという感覚がないという具合になった。 今もまたそんなことになりかけていて怖い。ここらでストレス解消でもしないと…

生傷の絶えない生活をしよう

先日の妙義山登山では落ち葉が凄まじかった。ところどころで足首まで潜り、そして足元が崩れる。 私は5回以上、相方も同じくらいの回数滑って転んだ。 結果、私の手のひらには2ヵ所の傷、むこうずねにも木の根で擦れた痕が残った。 転びまくった下り 山に…

妙義山のアスレチック〜五名山を選んでみる

五名山を選んでいたら三山で止まっていた。百選ぶのも大変なら五に絞るのも大変と感じた次第。 さて、四つ目の山を選定したい。 登山を始めた頃、『山と渓谷』やらを見ては「中級」を選んで登っていた。なぜ中級かと言えば初級は嫌だけど上級に行く勇気はな…

登山体の作り方

もう間もなく冬になる。「平地は紅葉もまだなのに気が早いね」という声が降ってきそうだが、山は10月下旬からもう冬なのだ。 冬山は体力が必要になる。もちろん夏でも必要ではあるものの、防寒着やらクランポンやらが増え、アウターも分厚くなるので荷物が重…

2020年を振り返ってみた

いつの間にか11月である。 ぼちぼち今年の振り返り番組が出てくるだろう。テレビも見ないし、新聞も斜め読み程度の私が適当に2020年を振り返ってみた。 なお、個人的出来事がちょいちょい混じりますのでご了承を。 (1月) 日本は平穏な年明け。 中国武…

陸サーファーの登山

女性の友人が今度結婚するという。 彼氏はなんとサーファーらしい。サーファーと山女の組合せは珍しいと思ったら、彼氏はサーファーで山屋なんだそうだ。これが本当の「陸サーファー」である。 その彼氏はなんでも水が好きなので、山登りと言っても沢が好き…