クモノカタチ

山から街から、雲のように思いつくままを綴ります

登山

久しぶりに雪の八ヶ岳・赤岳登山②

翌朝は隣のテントの音で3時半に目を覚ました。 テントの中はマイナス13℃。久しぶりの寒さがこたえる。アルファ米2袋を相方と交互に食べ、お湯を飲んで出発。文三郎尾根から赤岳を目指した。 トレースははっきりして、歩きやすい。前夜の風でトレースが消え…

久しぶりに雪の八ヶ岳・赤岳登山①

久しぶりに雪山に行こうということになった。 雪山といえば12月末にも久住山に登ったばかり。ただ、あの時はクランポンもアックスも使わず。私なんぞは、ストックもチェーンスパイクといったものも使わないまま下山してしまった。 ここ最近、雪山装備も錆だ…

旧大和街道・暗峠を登る

年末年始は相方と互いの実家に行くのが恒例となっている。さらに互いの祖父、祖母の家も合わせると5日間で計4ヶ所を巡る旅となった。 今回は名古屋、岐阜、神戸、奈良を行脚したのだが、車移動が多いので1月2日は初詣がてら暗峠(くらがりとうげ)という…

久住山、霧と吹雪と霧氷を彷徨う〜九州、山と街の温泉旅③

新年を迎えたけど、とりあえず年末山行の続きの話。 入山2日目。星空は見えるような見えないような。 久住山に向けて登り始めると小雪が舞いあたりは霧となった。登山者のトレースは昨晩の風で消え、夜に徘徊した動物の足跡だけが付いている。 法華院温泉か…

法華院温泉に入り九重連山を望む〜九州、山と街の温泉旅②

2日目は朝から雨。 熊本駅から7時半発のバスに乗り込み、くじゅう山登山口を目指す。利用したのは九州横断バスというもので、熊本駅から大分まで九州を突き抜ける長距離路線だ。熊本駅から登山口まで3時間半以上かかり、スタートは11時半過ぎになっていた…

永遠のバックパッカーでいたい

社会人になって「登山が趣味で」と話すと、ほぼ例外なく「いいですねえ」と言われる。もちろん社交辞令も含めての話で額面通り受け取ることはできない。 ただ、そう言われるとやっててよかったなあと思うのも事実だ。休みの日は家で過ごすか、子どもの面倒を…

世界レベルのアスリートとは

山野井泰史さんの映画が出るというので楽しみにしていたら、今週で終わりだという。油断していたらいつの間にか始まっていた。 仕方ないので平日に半休でも取ってこっそりと行こうかと考えていると、部署でコロナ感染者が出て休めなくなってしまった。無念で…

予約嫌いの人

こんなことを書くと「変な奴」と思われるかもしれないが、私は予約嫌いの人だったりする。 「あ~、明日天気いいし、山でも行くか」 とやりたい。行きたい行きたいと思いつつも、いざ予約すると「あ~、行かなきゃいけないんだよな~」と少し億劫になる。 今…

若草山から春日原生林ハイキング

実家に帰ったついでに春日原生林をハイキングしてきた。 実家ではどうしても普段より食べ過ぎになるので、腹ごなしの運動が必要になる。来年にはマラソンもある。 というわけで、紅葉が綺麗で、適度な運動ができて、あまり観光客が多くないところとして春日…

『鬼滅』で話題の雲取山に登る③

単なる日帰り登山で3つも引っ張ってしまった。しかも『鬼滅の刃』の話はほとんどない。 相方に聞くと、『鬼滅』の作中では実在の場所がほとんどないらしい。 汽車が出てくるのだが、おそらく上野じゃないかとのこと。一昨年、作中に登場する「無限列車」の…

『鬼滅』で話題の雲取山に登る②

今回、雲取山に登るのはおそらく10回目くらいだろう。 毎回気になるのは『鬼滅』ではなく「平将門 迷走ルート」という看板だ。平将門が戦に敗れ、藤原秀郷と平貞盛に追われ、雲取山山中を迷走するという話が書かれている。 平将門は追手から逃れるため山中に…

『鬼滅』で話題の雲取山に登る①

『鬼滅の刃』で話題の雲取山に行ってきた。 と言っても全く読んだことはないし、どういうストーリーなのかも知らない。相方にあらすじを聞きつつ登ることとした。 登山口の鴨沢でバスを降りると鬼滅の雰囲気を意識した幟が立っている。 『鬼滅』は雲取山から…

再びの下山後トラブル~奥穂高岳・ジャンダルム・西穂高岳縦走⑤

先週の記事の続き。 そんなわけで奥穂高岳から西穂高岳まで無事到着できましたとさ。めでたしめでたし。 そんな気分でいた私だったが、案外そうでもなかった。今回はそのことについて書きたい。 西穂高岳から西穂山荘までも結構急な坂が続いている。それはそ…

ジャンダルムから西穂高岳へ~奥穂高岳・ジャンダルム・西穂高岳縦走④

ジャンダルムに登った。 しかし、奥穂高岳から行くとこれはまだ全体の4分の1にも満たない。ここからさらに岩岩岩の連続なのだ。 ジャンダルムからの下りは険しいスラブ状の岩だ。 スラブとは滑り台のような傾斜を指す。特に穂高岳周辺は脆く、瓦のような形…

奥穂高岳からジャンダルムへ~奥穂高岳・ジャンダルム・西穂高岳縦走③

それでは、いよいよ今回の真打、奥穂高岳・ジャンダルムへと行こう。 2日目は4時起床。なんやかんやして5時過ぎに穂高岳山荘を出発した。空気が乾燥していたからか、テントに結露が見られなかった。奇跡。 穂高岳山荘から岩場、はしごを直登する。 気温が…

穂高岳山荘のテント泊~奥穂高岳・ジャンダルム・西穂高岳縦走②

「早く奥穂高から西穂高先へ行け」という声が聞こえてきそうだ。ただ、実際に行っても、ブログに書いてもあっという間なので、少しずつ引っ張るのである。 涸沢からザイテングラードを上がって穂高岳山荘に着いたのは1時過ぎ。もう汗だく。こんなに暑いとは…

涸沢の紅葉~奥穂高岳・ジャンダルム・西穂高岳縦走①

木曜日夜10時25分発の上高地行きのバスに乗り込んだ。なぜ金曜に有休を取るかと言えば、バスの予約の問題である。金曜の夜発はかなり前から確保しなくてはならない。 それはともかくバスは定刻に動き出し、談合坂・諏訪湖でトイレ休憩を取って5時過ぎ、薄暗…

奥穂高岳・ジャンダルム・西穂高岳縦走⓪

「登山の原点能力は体力」とか偉そーなことを書いておいて最近はめっきり体力に自信がなくなっている。そんなんじゃダメなので発作的に有休を取って上高地行きの高速バスを予約した。 今年の週末は天気になかなか恵まれない。10月なんかは三連休が2回もあっ…

登山の原点能力とは

ここのところ比較的軽い登山しかしていなかった。 夏の雲ノ平山行は本来3日で通り抜けられるところを6日もかけたし、先月の岩手山登山も縦走には失敗。厳しいことは全くしていない。 では、厳しい登山にも耐えられる原点能力とは何だろう? 「原点能力」と…

ビジネスにおけるリーダーシップと登山

この間、上司から「どんな管理職を目指す?」と訊かれて思わず返事に窮してしまった。窮してはいけないのだろうが、どう答えていいかわからなかった。 今まで私は理想のリーダーに会ったことがない気がするのだ。 どうも日本の管理職という人を見ていると、…

奥多摩トレーニング登山~奥多摩駅から武蔵五日市駅まで

来年またマラソン大会に出るためトレイルランニングのモノマネをしてきた。 奥多摩駅から鋸山〜大岳山〜御岳山〜日の出山と縦走し、武蔵五日市駅に下りる。もはや定番となっていて、今回は5回目くらいになると思う。 一応ルートの説明をすると、奥多摩駅か…

台風の前に岩手山に登る③

岩手山2日目。 結論を言うともう下山しただけなので書かなくてもいいくらいだが、コースとしては面白かったのでご紹介。 平笠不動避難小屋に泊まったわれわれは再びお花畑に戻り、七滝コースを下山した。このコースは砂の稜線を下り、大地獄谷という硫化水…

台風の前に岩手山に登る②

さて、今回の計画だが、岩手山から八幡平に至る裏岩手縦走路を歩くつもりだった。距離はそこそこあり、2泊3日で行くケースが多い。 休みは3日しかないので、できれば短縮して1泊2日。下山して盛岡でのんびりして帰れればベストと考えていた。 初日は6…

台風の前に岩手山に登る①

どうやら今年は台風の当たり年らしい。 台風が多いと「海水温が高いのは地球温暖化のせいか」と騒ぎ、台風が来ないと渇水となって「温暖化で水不足が…」と嘆き、と何でもかんでも温暖化とCO2に結び付けられる。どっちやねんという気もする。 嘆き節はともか…

避難小屋に泊まりたい

ここのところ旅行に行くにしても登山に行くにしても計画が雑になる傾向にある。 「まっ、なんとかなるだろう」ということで、宿泊場所とかを決めずに行ってしまう。結果、現地で「予約は?」と訊かれて𠮟られたのが、今夏の北アルプス縦走だった。最近、計画…

雲ノ平の花・花・花~夏の雲ノ平山行⑧

さて、雲ノ平山行は捻挫もあったが、5日目に雲ノ平を出て太郎平を越え、折立に下山した。その日はバスがないので、芝生のテント場で一泊し、翌朝のバスで富山に向かった。 そのあたりは特に書くこともないので割愛。 今回は出会った雲ノ平の花の写真を掲載…

雲ノ平で捻挫の1日〜夏の雲ノ平山行⑦

今回の山行での第一目標は高天原温泉だった。その目標を達したのだからめでたしめでたし。あとは薬師岳を登ってから下山するかと呑気に考えていた。 しかし、その呑気を打ち崩したのは高天原温泉に行くときの捻挫。高天原に下る際に泥で滑って転んだ。ピリッ…

高天原「秘境」温泉の湯の色〜夏の雲ノ平山行⑥

山中3日目。いよいよである。いよいよ風呂に入りたくなってきた。 なにしろ初日はびちゃびちゃになるほど汗をかき、気持ち悪いので2日目は水で体をふいて着替えた。 過去5日間の稜線歩きをして、着替えなかったという「記録」があるものの、今はそんなガ…

雲ノ平と『黒部の山賊』〜夏の雲ノ平山行⑤

雲ノ平は北アルプスの真ん中にぽっかり空いた台地である。 正確なところは知らないけど、黒部川の源流が台地の周囲を削り、台地が残ったのだろう。黒部川は雲ノ平の南側を奥の廊下と呼ばれる急峻な渓谷を作り、北面を流れる川と西の薬師沢で合流している。 …

いざ!北アルプスの楽園へ〜夏の雲ノ平山行④

山行2日目は4時半に双六小屋を出発。天気予報は曇りだったが、空は晴れていた。 天気がいいので双六岳を目指す。 のんびり登っていると途中で日が昇ってきた。この日は曇りか雨予報だったのが、見事に外れたらしい。 双六岳まではグイっと上がって広い稜線…