クモノカタチ

山から街から、雲のように思いつくままを綴ります

登山

台風の前に岩手山に登る③

岩手山2日目。 結論を言うともう下山しただけなので書かなくてもいいくらいだが、コースとしては面白かったのでご紹介。 平笠不動避難小屋に泊まったわれわれは再びお花畑に戻り、七滝コースを下山した。このコースは砂の稜線を下り、大地獄谷という硫化水…

台風の前に岩手山に登る②

さて、今回の計画だが、岩手山から八幡平に至る裏岩手縦走路を歩くつもりだった。距離はそこそこあり、2泊3日で行くケースが多い。 休みは3日しかないので、できれば短縮して1泊2日。下山して盛岡でのんびりして帰れればベストと考えていた。 初日は6…

台風の前に岩手山に登る①

どうやら今年は台風の当たり年らしい。 台風が多いと「海水温が高いのは地球温暖化のせいか」と騒ぎ、台風が来ないと渇水となって「温暖化で水不足が…」と嘆き、と何でもかんでも温暖化とCO2に結び付けられる。どっちやねんという気もする。 嘆き節はともか…

避難小屋に泊まりたい

ここのところ旅行に行くにしても登山に行くにしても計画が雑になる傾向にある。 「まっ、なんとかなるだろう」ということで、宿泊場所とかを決めずに行ってしまう。結果、現地で「予約は?」と訊かれて𠮟られたのが、今夏の北アルプス縦走だった。最近、計画…

雲ノ平の花・花・花~夏の雲ノ平山行⑧

さて、雲ノ平山行は捻挫もあったが、5日目に雲ノ平を出て太郎平を越え、折立に下山した。その日はバスがないので、芝生のテント場で一泊し、翌朝のバスで富山に向かった。 そのあたりは特に書くこともないので割愛。 今回は出会った雲ノ平の花の写真を掲載…

雲ノ平で捻挫の1日〜夏の雲ノ平山行⑦

今回の山行での第一目標は高天原温泉だった。その目標を達したのだからめでたしめでたし。あとは薬師岳を登ってから下山するかと呑気に考えていた。 しかし、その呑気を打ち崩したのは高天原温泉に行くときの捻挫。高天原に下る際に泥で滑って転んだ。ピリッ…

高天原「秘境」温泉の湯の色〜夏の雲ノ平山行⑥

山中3日目。いよいよである。いよいよ風呂に入りたくなってきた。 なにしろ初日はびちゃびちゃになるほど汗をかき、気持ち悪いので2日目は水で体をふいて着替えた。 過去5日間の稜線歩きをして、着替えなかったという「記録」があるものの、今はそんなガ…

雲ノ平と『黒部の山賊』〜夏の雲ノ平山行⑤

雲ノ平は北アルプスの真ん中にぽっかり空いた台地である。 正確なところは知らないけど、黒部川の源流が台地の周囲を削り、台地が残ったのだろう。黒部川は雲ノ平の南側を奥の廊下と呼ばれる急峻な渓谷を作り、北面を流れる川と西の薬師沢で合流している。 …

いざ!北アルプスの楽園へ〜夏の雲ノ平山行④

山行2日目は4時半に双六小屋を出発。天気予報は曇りだったが、空は晴れていた。 天気がいいので双六岳を目指す。 のんびり登っていると途中で日が昇ってきた。この日は曇りか雨予報だったのが、見事に外れたらしい。 双六岳まではグイっと上がって広い稜線…

テント泊の醍醐味は?〜夏の雲ノ平山行③

双六小屋には3時頃着いた。本当は三俣小屋が目標だったが、この日は無理。荷物が重すぎた。 ちなみに今回の重量の原因となっている食料を書いてみると ・レトルトのカレー・深川めし・牛肉のワイン煮など7食 ・米5合 ・インスタントラーメン6食 ・インス…

小熊とオコジョとの遭遇〜夏の雲ノ平山行②

財布忘れとかテント泊のリサーチ不足とかはさて置いて、ノコノコ歩き出した私たちがまず出会ったのは熊だった。 去年、知床に行った時はヒグマが怖いので、バックパックに鈴を付け、ガランガランと歩いた。ただ、今回はごまんと登山者のいる人気ルート。まあ…

雲上の楽園へのトラブル登山〜夏の雲ノ平紀行①

2022年の夏休みがやってきた。 もう待ちわびた待ちわびたわけで、毎日天気予報を睨み、計画を立てては壊ししていた。 最終的に、できるだけ長く、のんびり山上で過ごすをコンセプトに北アルプス・雲ノ平を目指すことにした。 さて、今回の山行の特徴から書い…

夏山縦走のススメ~出発の勇気

今年は天候不順で、明日の天気も読めない日が続いている。 「降るぞ、降るぞ」と見せかけて降らなかったり、突然豪雨になったり。山の方ではかなり変化が激しい。山での悪天候はすなわち命にかかわるので、十分に中止の理由になる。気合と根性で乗り越えられ…

夏山縦走のススメ~登山体の作り方

今年は特に暑い。 暑いのは苦手である。寒いのも冷え性なので苦手である。じゃあどっちかというと暑くても脱ぐには限界があるので寒い方がいいので山に行きたい。 しかし、高所に行くには身体づくりが必要だ。 私の20歳の時の体形は172cm、62kg。中肉中背。…

夏山縦走のススメ~3000mの歩き方

「今年はどこか行くのか?3000mの山は全部登るとか?」 と役員から唐突に訊かれた。どこかとは山である。 ところがこの夏は天候不順。おいそれと高所に行きづらくて困っている。 今年は暑いので高いところに行きたい。 日本で高いところと言えば3000m峰とい…

夏山縦走のススメ~天気について

今は毎日天気予報を見るのが日課になっている。夏山の縦走を計画していて、つい気になって見てしまうのだ。連日暑いので早いところ高所に逃避したい。 ところが週間予報に並ぶのは雨、雨、雨。台風も次々発生とある。小学生の頃、「日本列島の夏は太平洋高気…

登山における下山後トラブル集

先週末の八ヶ岳登山は下山時にトラブルが続いた。 まず美濃戸口に下りてバス停近くにある八ヶ岳山荘で切符を買おうとすると「次、4時間後ですけどいいですか?」と訊かれた。 一瞬何のことかわからない。時刻は10時30分で11時台にもバスがあったと記憶して…

八ヶ岳の峰に咲く花・花・花

先週は八ヶ岳を北から縦走した。 北は水気を帯びたような緑。南は乾いた岩。植生の違いが面白い。その中で撮った花の写真をご紹介。 ただし、撮ったのはずいぶん古くなった防水コンデジ(OLYMPUS TOUGH)で、花の名前も調べていないのでご容赦を。 ヤマツツ…

北八ヶ岳~硫黄岳縦走テント泊登山③

テント泊の至福は何か。 昼寝、昼酒、昼風呂となれば完全なダメ親父の完成になるわけだが、まさにそれである。風呂はないケースが多いのだけど、着いたら本でも読みながら酒を少々。夜は日が暮れれば眠る。 今回はエアマットを替えたこともあってぐっすり眠…

北八ヶ岳~硫黄岳縦走テント泊登山②

八ヶ岳は言わずと知れた信州の山で、富士山より大きかったという伝説も残っている。昔、富士山の神様が自分より大きい八ヶ岳の神様を叩き潰したため、八つのギザギザの峰になったんだとか。 なんとも言いようのない神話だが、叩き潰されたせいなのか、八ヶ岳…

北八ヶ岳~硫黄岳縦走テント泊登山①

今年はいつの間にか梅雨明けしていて、6月から異常な暑さとなっている。 例年なら暑い時期は高山か北海道あたりに逃避していたのが、間に合わず、ダラダラ汗を流している。まあそんな生活にも耐えかねて八ヶ岳に行ってきた。 梅雨が明けたとはいえ、天候は…

山小屋ごはんのいただき方

今から夏にどこへ行くかで頭がいっぱいになっている。 去年、一昨年と北海道を長期で旅行した。涼しいし最高の旅行だったわけだが、今回は飛行機が取れなかったりで、久しぶりに北アルプスを長期縦走しようかと思っている。長野か岐阜から入って、富山県に抜…

一生のうちに富士山、何度登る?

梅雨入りしてしまった。 紫陽花を見るのは好きなのだけど、出かけにくくて困る。こういう季節になると余計に山登りに行きたくなるから不思議だ。 東京近辺で登山を始める人はまず高尾山か金時山、大山あたりに行く。そして、そこから遠くを眺めて富士山に登…

魂の震える登山名文集④~角幡唯介

今から5、6年くらい前、年間24回登山に行っていた。つまり月2回ということになるのだが、週末登山者としては行ける時を全て費やしたことになる。 登山は天気が悪ければ行けないし、休日出勤もある。山に行かない日はボルダリングジムへ行っていた。 当然…

魂の震える登山名文集③〜服部文祥

好きなことをして生涯過ごせたらと誰しもが考える。今、それを実現できるのはユーチューバーということになるだろう。ただ、小学生のそうした願望を分別ある大人たちは断固として否定する。「世の中そんなに甘くない」と。 一方で小学生の頃からの夢を実現し…

魂の震える登山名文集②〜山野井泰史

御嶽山の噴火があった時、「あの日、山に行ってた?」と何人かに訊かれた。私がしょっちゅう山に行っていることを知ってのこと。御嶽山は遠目には美しい山だが、登って面白そうでもなかったので登る対象に入れたことはなかった。 ある人にはこう言われた。 …

魂の震える登山名文集①〜宮城公博

梅雨間近。週末はちょっとランニングするだけでダラダラ過ごしてしまう。 そして山に行きまくっていた頃を少し懐かしく思うようになった。 最近、低山ハイクくらいで山屋というより老後ハイカー。これではいかん、というわけではないのだが、登山者の名文を…

奥多摩・三頭山の虫祭り

ちょっと間が空いたけど、先週は奥多摩・三頭山に行ってきた。選んだ理由は特になく、行ったことがないというだけ。とにかく天気が良くてどこかに行きたかった。 三頭山は奥多摩に位置するのだが、多くの人は武蔵五日市方面からバスに乗ってアクセスするよう…

山に向かうバスの中での会話は

梅雨入りする前に「山が足りない」ということで奥多摩・三頭山に行ってきた。この模様はまた次回に。 コロナ禍で何が残念と言って、人との交流がなくなることほど残念なことはない。特に行き帰りのバスでは偶然隣に座った人と意気投合して、なんていうことが…

登山と故障の遍歴③~左膝の疼痛

アスリートの平均引退年齢はどのくらいだろう。プロ野球だと20代後半、フィギュアスケートなんかは十代らしい。 昔、ヤクルトファンが時の野村克也監督に「ジジイばっか使ってんじゃねえよ!」などとヤジっていたが、ジジイと言っても30歳くらい。 世間では…