クモノカタチ

山から街から、雲のように思いつくままを綴ります

登山

山小屋ごはんのいただき方

今から夏にどこへ行くかで頭がいっぱいになっている。 去年、一昨年と北海道を長期で旅行した。涼しいし最高の旅行だったわけだが、今回は飛行機が取れなかったりで、久しぶりに北アルプスを長期縦走しようかと思っている。長野か岐阜から入って、富山県に抜…

一生のうちに富士山、何度登る?

梅雨入りしてしまった。 紫陽花を見るのは好きなのだけど、出かけにくくて困る。こういう季節になると余計に山登りに行きたくなるから不思議だ。 東京近辺で登山を始める人はまず高尾山か金時山、大山あたりに行く。そして、そこから遠くを眺めて富士山に登…

魂の震える登山名文集④~角幡唯介

今から5、6年くらい前、年間24回登山に行っていた。つまり月2回ということになるのだが、週末登山者としては行ける時を全て費やしたことになる。 登山は天気が悪ければ行けないし、休日出勤もある。山に行かない日はボルダリングジムへ行っていた。 当然…

魂の震える登山名文集③〜服部文祥

好きなことをして生涯過ごせたらと誰しもが考える。今、それを実現できるのはユーチューバーということになるだろう。ただ、小学生のそうした願望を分別ある大人たちは断固として否定する。「世の中そんなに甘くない」と。 一方で小学生の頃からの夢を実現し…

魂の震える登山名文集②〜山野井泰史

御嶽山の噴火があった時、「あの日、山に行ってた?」と何人かに訊かれた。私がしょっちゅう山に行っていることを知ってのこと。御嶽山は遠目には美しい山だが、登って面白そうでもなかったので登る対象に入れたことはなかった。 ある人にはこう言われた。 …

魂の震える登山名文集①〜宮城公博

梅雨間近。週末はちょっとランニングするだけでダラダラ過ごしてしまう。 そして山に行きまくっていた頃を少し懐かしく思うようになった。 最近、低山ハイクくらいで山屋というより老後ハイカー。これではいかん、というわけではないのだが、登山者の名文を…

奥多摩・三頭山の虫祭り

ちょっと間が空いたけど、先週は奥多摩・三頭山に行ってきた。選んだ理由は特になく、行ったことがないというだけ。とにかく天気が良くてどこかに行きたかった。 三頭山は奥多摩に位置するのだが、多くの人は武蔵五日市方面からバスに乗ってアクセスするよう…

山に向かうバスの中での会話は

梅雨入りする前に「山が足りない」ということで奥多摩・三頭山に行ってきた。この模様はまた次回に。 コロナ禍で何が残念と言って、人との交流がなくなることほど残念なことはない。特に行き帰りのバスでは偶然隣に座った人と意気投合して、なんていうことが…

登山と故障の遍歴③~左膝の疼痛

アスリートの平均引退年齢はどのくらいだろう。プロ野球だと20代後半、フィギュアスケートなんかは十代らしい。 昔、ヤクルトファンが時の野村克也監督に「ジジイばっか使ってんじゃねえよ!」などとヤジっていたが、ジジイと言っても30歳くらい。 世間では…

登山と故障の遍歴②~右手薬指の靭帯

奥田英朗『延長戦に入りました』というエッセイ集の最初に、日本人は故障フェチではないかという文がある。確かにアスリートが故障を乗り越えて手にした栄冠は、単なる史上最年少とか最速記録より心打つものがある。 オリンピックで言えば山下泰裕も古賀稔彦…

登山と故障の遍歴①~右足首の捻挫癖

最近、トレーニングをサボっていたら左脚の痛みがいつの間にかなくなっていた。 縦走登山、トレラン、クライミングと、のべつ繰り返していると、どこかしらが痛くなる。2月にマラソン大会の予定だったので、長距離ランを繰り返していたら、左脚の外側に鈍い…

登山を動画に残すということ

久しぶりに土日出勤をしないでのんびりした。結局半日家で仕事をしていたのだから、のんびりとも言えないのだけど。 日中は散歩がてら走り、家に帰って、夏の縦走ラインを考えつつ、ボーっと登山関係のYouTubeを見てしまった。 かつて動画づくりをやってみた…

山小屋に生きるということ

週末は工藤隆雄『山小屋主人の炉端話』を読んだ。1998年から2000年まで『岳人』に連載されていたコラムで、表題のとおり山小屋の主人の思い出話が綴られている。 ヤマケイ文庫 定本 山小屋主人の炉端話 作者:工藤 隆雄 山と溪谷社 Amazon 思い返すに、私はあ…

夏の長~い縦走はどこがいい?②

隈なくは行っていないけど、それでも長い縦走ルートを考えるとすべて未踏ラインというところは少なくなった。 それでも縦走するなら自分にとっての未踏がいい。 そこで未踏(マニアック)で面白そうなルートを考えてみた。 去年行った旭岳から黒岳の縦走 ①大…

夏の長~い縦走はどこがいい?①

残雪期登山の妄想を書いていたら、文字通り妄想で終わってしまった。まだ行けるという希望を残しつつ、夏の長い縦走について妄想してみたい。 これまで私が行った最長の縦走は、4泊5日。 1日目:七倉~船窪小屋~黒部湖~奥黒部ヒュッテ 2日目:奥黒部ヒ…

登山者にはなぜか読書家が多い件について

なんだかバタバタしているうちにゴールデンウィークが終わっていた。 今度はいつの間にか梅雨に入って、紫陽花が咲いて散って、夏になっていてということになるのだろう。 梅雨と言えば読書になるわけだが、常々感じるのは登山者、特に1人で登る人に読書家…

下山後のご褒美ご飯は?

先日、川苔山に行った帰り、珍しく外食して帰った。 我が家において外食、特に夜の居酒屋なんかはかなり珍しいので、ここのところはもっぱら登山の後となっている。 登山で疲れているし、カロリーも消費したので、ヨシとしようという魂胆である。 下山後のご…

川苔山・真名井北稜を登る

ゴールデンウィークの真ん中、初めて川苔山に登った。 川苔山は奥多摩にある1368mの山で初級ハイキングにちょうど良い。私がこれまで行かなかったのは、この山が奥多摩の山地の中で1つ独立していたことと、面白そうなルートがなかったためである。 そんな山…

新緑でココロとカラダのバランスを整える

日帰りで奥多摩・川苔山に行ってきた。これはなかなか面白いコースだったのでまた記事を書きたい。 ここ数週間、朝は7時前から夜は9時くらいまで働く日々が続いていて、心底疲れていた。この疲れというのが曲者で、座り仕事なので身体は全く疲れていない。…

東京近辺の穴場登山ルート3選

ここ数年、ゴールデンウィークは出勤というパターンが続いている。 こういう時は山の妄想でもするのがいいのだが、天気がいい日にやると悔し涙が出そうになる。 そんな悔しさを噛みしめて東京近辺の穴場登山ルートを紹介したい。 ①鶴ヶ鳥屋山から三ツ峠山へ …

山に登らない時のトレーニング法

最近、運動不足になっている。 今まで一番運動していたのは「いわて銀河チャレンジマラソン」の直前だっただろう。5年前(もうそんなになるのか!)の5月は自宅に帰って1時間半走り、土曜は走ってボルダリングジム。日曜は4時間以上のランニングをこなし…

登山家たちの山メシは?~山メシ研究③

山メシ研究。 最後は有名な登山家が何を食べたか。実際にインタビューしたわけではないのでほとんど読書による知識の紹介。 ①加藤文太郎~甘納豆 「山には煮干しを持って行きます」という人に会ったことがある。新田次郎『孤高の人』にそんな下りが出てくる…

リゾッタシリーズとアルファ米~山メシ研究②

週末見たYouTubeで、さるクライマーの方がモンベルのリゾッタシリーズを絶賛していた。 相方曰くモンベルストアの店員でも人気で、山へは必ず持って行くという人も。ただ、お値段400円超と少々高い。 果たして究極の山メシと言えるのだろうか。 webshop.mont…

あなたは米派、麺派?~山メシ研究①

最近、登山のYouTube動画を見ることがある。中にはやたらと長いのがあって辟易するが、自分ならこうするかなと思いを巡らせるのは、それはそれで楽しい。 そんな中で注目してしまうのがやはり食事である。 肉を焼いたり、大鍋をつつくようなゴージャスな食事…

妄想の残雪期・奥穂高岳登山④〜登頂編

登山をやっていると憧れの山というものができる。 5年ほど前に甲斐駒ヶ岳の黒戸小屋で休んでいたら、息を切らせて登って来たおじさんが 「定年から山登りを始めて憧れだったんです」 と言っていた。 私の場合、初めて槍ヶ岳に登った時に見た穂高連峰。あの…

妄想の残雪期・奥穂高岳登山③〜アクセス編

上高地へのアクセスには①電車とバスの乗り継ぎ、②沢渡駐車場まで車で行って、バス乗り換え、③深夜高速バスで上高地に直行、という手段がある。 最も楽なのは深夜高速バスで、早朝6時前に上高地に着く。ただ、バスで眠れるかどうかが鍵。途中のトイレ休憩で…

妄想の残雪期・奥穂高岳登山②〜幕営装備編

竹内洋岳さんがYouTubeで「妄想エベレスト登山」というのをやっていた。過去の竹内さんの体験と映像を使いながら、ひたすら「妄想」のエベレスト登山を行うというものだ。 もちろん私ごときは妄想でもエベレスト登山はできない。せいぜい「妄想奥穂高岳登山…

妄想の残雪期・奥穂高岳登山①〜衣類編

仕事が火を噴きそうになってきた。 火を噴いて加速すればいいものの、渋滞を起こすだけなので余計に時間がかかる。 だんだん雪山にでも遁走したくなってきた。 こういう時は妄想登山で気晴らしをしようと思う。 7年前の奥穂高岳にて どこに行こう。7年前に…

雪の山小屋では"すき焼き"~真冬のころぼっくるヒュッテまったり記②

これまでの雪山体験は過酷だった。 初めての雪山は奈良の薊岳に登った時で、明神平というところで雪中泊をした。夜はすき焼きをしたものの、寝袋が薄くてこのまま寝たら死ぬんじゃないかと思った。 その後も雪中泊は幾度となくやってきたが、快適ということ…

スノーシュー・ハイク初体験~真冬のころぼっくるヒュッテまったり記①

最高気温20度の宮古島から一転、マイナス10度。雪の車山へ行ってきた。 車山は八ヶ岳の北、霧ヶ峰の最高峰にあたる。霧ヶ峰は顕著なピークが少ない高原だが、三菱電機のエアコンの名称として知られるように夏は涼しいところ。ビーナスラインはドライブコース…