クモノカタチ

山から街から、雲のように思いつくままを綴ります

将棋と登山の最高峰

将棋の名人戦が始まった。 藤井聡太二冠の活躍で息を吹き返した将棋界だが、その藤井二冠もまだ挑戦できないのが名人戦である。名人戦はトーナメント方式の他の棋戦と違って、A級からC級2組までの5つのクラスに分けたリーグ戦形式で1年間戦い、A級の首位が…

コロナ対策は補助金だけでいいのか?という話

先日一緒に山に行った友人宅は外食が多いらしい。 「コロナで大変な時期だから、俺が飲食店を支える!」 という漢気溢れる決意のもと、休日は洋食だ、中華だ、和食だと楽しんでいるらしい。 そんな話を聞いていたら、我が家にも市役所から市内で使える商品券…

『日本百名山』と旅の要素

山の本の代表格と言えば、深田久弥『日本百名山』である。あまりに有名なので、私も買って本棚に入れてはいるものの、なかなか完読できないでいる。 なぜかと言えば行ったことのない山は読まないからである。 先日、行った会津駒ヶ岳で私は百名山のうち47に…

さくらももこ『さくらえび』と「まとも」な生き方

今さらながら、さくらももこ『さくらえび』を読んだ。 「ちびまる子ちゃん」の時代は遠く去り、バツイチ子持ちの漫画家さくらももこが綴る日常である。漫画のまんまいい加減な父ヒロシ、わがままな息子くん、しっかり者と思いきやクセのある母。 どこか不思…

玉川上水を遡ってみた~立川から福生

川を遡ることを遡行と言う。 これは沢登りをやる人なら基本用語なのだが、考えてみれば一般用語ではない。鯉のぼりじゃあるまいし。 それでも山があれば登り、川があれば遡るのが山屋であり、沢屋なのである。 川ではないのだけど、ふと玉川上水を遡りたくな…

関東で一番ダサい県は?

会社の後輩が家の購入を考えているという。 埼玉県出身なので、買うなら埼玉県内。ただ、大宮より南は地価が高く、北は安い。広くていい家が売りに出ていたが、大宮より北で都心まで少し遠く、駅までも遠いのでどうしようかと思案しているらしい。 池袋演芸…

行ったことのない都道府県、行っていない理由

旅行が好きだ。時に理由はなく、「そぞろ神」に憑かれてふらりと出かけたくなる。 旅行ばかり行くと金がかかるイメージがあるかもしれないが、私は単に移動が好きなので、金はかからない方がいい。なんなら徒歩も結構好きだ。 そのくせ、日本地図を眺めると…

山の行動食に最適なものは?

先日、会津駒ヶ岳にて断食の効用について説かれた。ただ、それはそれとして断食で登山はできないので、断食を説いた人も行動食を口にしつつ登っていた。 行動食に必要なのはカロリーである。軽くて、とにかくカロリー。低カロリー志向なんて言ってはいられな…

断食ダイエットと登山

会津駒ヶ岳に一緒に行った人が「断食ダイエット」をやっているという。断食とは文字通り食を断つことだが、そんなことできるのだろうか。 聞けば、最初に3日間かけて高カロリーの油分や肉類を断つらしい。そして次の3日間は食を断つのだと。やった後は胃腸…

山の遭難は人災という話~2つの山のトラブル

登山にトラブルはつきものだ。登山は非日常を求めて行っているのだから当然とはいえ、当然トラブルは起きる。ただ、そうそう起きてもらっては困るのがトラブルである。 会津駒ヶ岳に行っていたその日、2つの山でトラブルが起きていた。今回は2つの事件につ…

会津の不思議な駒ちゃんに会って来る〜会津駒ヶ岳山行

駒ヶ岳と名のつく山は日本全国にたくさんある。どのくらいたくさんかと言うとわからない。Wikipediaによると20ほどあるらしい。 北海道から新潟あたりまで十数個あるらしい。深田久弥『日本百名山』でも、由来は馬の形をした残雪や山が馬に似ているというこ…

貧乏旅行のススメ

卒業シーズンである。駅で朝帰りと見られる学生たちがいた。 「コロナの時期に」 と眉をひそめる人もいるかもしれないが、大目に見よう。彼らには二度と来ない卒業なのだから。 学生時代の最大の思いではやはり旅行ということになる。自転車と青春18きっぷで…

理想の社会人と理想の遊び

今、会社の人事が採用面接をしているようだ。 「今から採用面接を受けてもらいます」と言われても採用される自信がない。さらに「あなたにとって理想の社会人像は?」などと訊かれたらどうしようという感じがする。 自分が理想の社会人になっている自信がな…

勝負と食事とお金

藤井聡太二冠が最高勝率と最多勝利確実となった。 勝率0.846というのがすごい。ボクシングなんかだと無敗王者というのがいるが、将棋は勝率7割で一流。第一線の棋士を交えてこの勝ちっぷりだから、勢いだけでないのがわかる。わかると言っても手の良し…

クランポンとアイゼン、バックパックとザック

この冬はまだクランポンを使っていない。 クランポンは英語、ドイツ語ならシュタイク・アイゼン。雪山をやらない人はわからないだろうけど、氷の上を歩くためのスパイクである。 ついでにアックスも使っていない。 こちらは英語。ドイツ語ならピッケルで、フ…

オリンピック・パラリンピックは無観客でできるのか

オリンピック・パラリンピックの開催が危ぶまれている。 そう書くとやってほしそうな感じがするが、個人的には観客が入らないのならやらなくていいような気がする。そもそも世界中から人が来てお金を落としてくれることに大会の真価があるようなもので、それ…

本で読む登山家の系譜~山野井泰史『垂直の記憶』と佐瀬稔『狼は帰らず』

私が初めて読んだ登山家の本は山野井泰史『垂直の記憶』だった。 中学生でクライミングに出会い、高校卒業後はアメリカ ・ヨセミテでクライミングバム(放浪者)生活。その後は北極圏や南米・パタゴニアでのアルパインクライミングを経て、ヒマラヤの高峰を…

人生は不公平?不平等?

先日、相方の勤める学校の生徒が作ったというプレゼンアニメを見た。 テーマは「北極」。北極の氷が解けて大変だという話ではなく、北極の氷が減ったことで生まれる権益の獲得に各国が乗り出しているという内容だ。これがすごいクオリティで、北極海周辺の氷…

ワカモノよ、スーツは必要かい?

コロナで青山や青木といった紳士服店がピンチなんだそうだ。 先日、スーツカンパニーの前を通ったら「ワカモノよ、スーツは必要だ。」というキャッチコピーが貼っていた。こんなコピーが出るのは、スーツなんか必要ないという意見が高まっているからだろう。…

中学入試のいいとこ、悪いとこ

試験を受けた。 試験と言ってもペーパーではなく面接。出世欲もそんなに強くないので今はどうでもいいかと。 それはともかく世間でもお受験のシーズンももう終わりである。 いいとこ:世の中にすんごい人がいることを知ることができる。 世の中平等とか言い…

所有欲と本気で生きること

堀江貴文さんのネット記事で「所有欲に縛られると、やりたいことができない」というのがあった。 toyokeizai.ne 物議を醸すことの多い人だけに、批判の書き込みは多いようだが、私は「そのとおりだなあ」と思っている。 モノはたくさんあった方がいいという…

2011年3月11日の記憶

東日本大震災から10年経った。 だから何か感慨深いものがあるかといえばそうでもないのだが、あの日、あの時どんな感じだったか、書いてみたい。 地震発生時、私は千葉県市川にいた。 京葉ガスのガスタンクの下で、メーカーの新製品の発表を聞いていたら突然…

太り始める年齢

どうも太った気がする。 現在身長172cm、体重は屋久島から下山した直後で56kgくらいだった。まあ痩せ型ではあるのだが、ここのところベルトにあたる腹の感覚が違ってきた気がする。腹回りには少しつまめるくらいの脂肪も乗ってきた。 今年はマラソン大会も軒…

日本人と神様の境界線

毎日、神社の前を通って駅に行く。 たまに朝も薄暗い時間に柏手を打ち、頭を下げる参拝者を見かけることがある。 今年は初詣も少なかったから、神様も聞く願いが少なかっただろうし、毎朝柏手を打てば叶えてくれるだろう(そんなこと書く私の願いは叶えない…

経歴をコレクションすると何がもらえる?

相方の学校の生徒(小学5年生)がピアノの全国コンクールに出るという。 それはすごい話なのだが、本人はいたって冷静で、将来はピアニストを目指すのかと思いきや、こう言ったという。 「経歴に加えたくて」 なんだそれ!なぜ10歳くらいで経歴を気にするん…

登山はなぜ楽しいのか

今さらながら田中陽希さんの「グレートトラバース」を録画して見ている。現在は4時台というすごい時間帯に放送しているのでオンタイムで見ることはできない。 今は奥秩父、金峰山から甲武信ヶ岳に向かっている。と言っても再放送だから実際はかなり前なんだ…

アウトドア派がエコというわけではないこと

「この間、コンビニ行ったときにエコバッグ忘れて」 と上司が言った。 「別に6円が惜しいわけじゃないけど、そういう問題じゃないから、袋いりませんって言って抱えて帰った」 ほうほうそういうものか。私は6円が惜しいからエコバッグを常に持っている。「…

ご接待は受けたいですか?

「みなさんは接待を受けたことがあるでしょうか?」 唐突な質問を投げかけてみた。 接待とは。辞書的には「客をもてなすこと。湯茶や食事をふるまうこと」となる。つまりお茶でも白湯でも接待には違いない。 しかし、一般的に接待と言えば飯を食うことで、大…

労働と残業代のバランスとは?

最近、職場で早く帰れと言われる。 私は定時でスパッと仕事を切り上げて、アフターファイブはボルダリングかジョギングなんかして、週末は登山かサイクリングを楽しむのだ、と誓って就職した。それが、豈図らんや定時で帰ることの方がマレという状態だ。 一…

正しいキャンプを考える

3月になった。 思えば去年の10月に谷川岳へ行って以来、テントで寝ていない。キャンプ欠乏症である。 キャンプの何がいいかと言えば、家を持ち運ぶところにある。 「ああ、今日は家に帰らなくても寝るところがある」 という感覚が心地よい。 それと生きるの…