クモノカタチ

山から街から、雲のように思いつくままを綴ります

2020-10-01から1ヶ月間の記事一覧

夢の散財家になるために

先日、某一流ホテルで昼食を取るという機会に恵まれた。 まあイベントをやって、その残り物を漁るというというか頂戴したわけで、寿司は残っておらず、カレーとオードブル少々という具合だった。それでも1人前1万円也のフランス料理で、ローストビーフはホ…

給付金10万円と夢の100万円

給付金10万円の話が麻生財務相の発言で再び話題になっている。 と書いてみたが、私に経済的な見識があるわけでも政治的信念も持ち合わせていない。 「お金に困っている方の数は少ない」と言ったとか言わないとか。発言の切り取り方の問題があるので、むやみ…

紅葉と雪と泥の谷川岳馬蹄型縦走

晴天が期待できた週末に谷川岳馬蹄型縦走に出かけた。 土合駅から白毛門、朝日岳に登り、清水峠で折り返して蓬峠で一泊。翌日、武能岳、茂倉岳、一ノ倉岳、谷川岳を越えて西黒尾根を下った。 今回はちょっと写真多めでお送りしたい。 紅葉真っ盛り 一ノ倉や…

都会生活に疲れたら読みたくなる本

どうも疲れている。 週末の谷川岳のせいではない。登山ではとにかく前に進んでいる実感があるのだが、仕事なんかでは「動く歩道」を逆走しているような感覚に時折襲われて、ひどく疲れた気がすることがある。 そんな時によく手に取る本のご紹介。 ①野田知佑…

都会では孤独でいられない不幸について

谷川岳からの帰り道、大宮で乗り換えると西日の眩しい席にあたってしまった。慌ててサングラスをかける。 私の隣にいた女性はそんな西日に気を留めることなく一心不乱にiPhoneを操作していた。 西日を避けるため、私がふと俯くと、彼女の操作する画面が目に…

土合駅のモグラたち

谷川岳に行ってきた。いわゆる馬蹄型縦走というやつで、土合からぐるりと谷川岳や朝日岳を周回するコース。 あまり深く考えずに行ってみたら酷い目にあったのだが、それはまた次に。 今回は土合駅から出て、再び土合駅に戻ったところ、谷川岳の慰霊塔が見つ…

都道府県別ご当地グルメの選び方

最近、航空会社の株主優待が手に入ったので、旅行に行きたくて仕方がない。8月に北海道に行ったし、冬に南に行くかな。屋久島か奄美大島もいいなとか考えている。旅行先で重要なのは、遊べる自然があるか、メシは美味いかで、最近は出来る限りメシの美味い…

「都道府県魅力度ランキング」の下位三県の魅力について考える

「都道府県魅力度ランキング」というものがあるらしい。ギネスブック然りこういうくだらないランキングは大変面白い。 楽しいのは上位ではなく下位で、2020年は下から 47位 栃木県 46位 徳島県 45位 佐賀県 なんだそうだ。 言われて納得なんて失礼で言えない…

東京都・大阪府、登山の首都決戦

水道水は"tap water"と言うそうだ。最近知った。 何を叩くのかと思ったら、'tap'には蛇口という意味があるらしい。 つまり「蛇口水」。マズそうである。 東京も大阪も江戸時代には水の都と呼ばれた街だ。運河が発達し、水路が物流の中心となっていた。これら…

埼玉県と千葉県、首都圏3番手争いは?

赤城山メンバーは全員が西日本出身だった。 東から岐阜県、奈良県、兵庫県である。この中で神戸という都会を擁する兵庫県が最も都会、奈良県は古都。岐阜県は少し分が悪そうだ。あえて言うなら織田信長の居城だったわけだから、首都になり損ねた街か。 岐阜…

三重県は中部か近畿か問題について

赤城山からの帰り、北関東になかなか名所、名物がないという話で盛り上がった。そこで妙なところから引き合いに出されたのが三重県である。 「三重県は中部か、近畿か?」 という議論になった。北関東の話から突然俎上に乗った三重県であるが、ちょっと面白…

北関東の雄は群馬県か?

紅葉を見に赤城山に行ってきた。赤城山は3度目になるが、無雪期は初めて。まあ登山そのものについては気が向いたら書きたい。 今回は北関東三県に関する雑感を書いてみる。 お断りしておくと、この三県には失礼千万を綴るつもりなので、最初に謝ります。 赤…

登山で身につける自己肯定的思考

相方の発する言葉が時折、私を苛立たせることがある。「あー何やってんだか、私」大抵、何かしらのミス、食器を落としたとか、水をぶちまけたとか、大したことのない手違いをやった時に放つ。「男なら優しい言葉をかけてやらんかい!」と言われそうなんだが…

お金と葬儀と「お別れの会」

10月某日、某都内一流ホテルにて開催された「お別れの会」に行った。主役、(と言っても亡くなった方だが)は某一流企業の元社長。 会場は、大宴会場の半分を祭壇、半分を会食に充てていて、参列者はまず白い花を一輪受け取って、祭壇に向かう。祭壇には故人…

お金を貯めること、貯まること

平日の夜、スーパーに米を買いに行った。 私がよく行くスーパーは不思議なところで、クレジットカード決済・PAYPAYのような電子決済可なのに、現金の場合は食料品割引となる仕組みで、巨大な現金精算機が据えられている。小銭を先に入れて、札を後から入れる…

お金の使い方、貯め方ー3つの勝手ポイント

実家から『今さら聞けないお金の超基本』という雑誌が送られてきた。 この手の本はよくあるし、定期的に本屋で見かけるような気がする。預金があっても利息が付かず、年金もどうなるかとなると、将来の不安は増すばかり。 今年の新入社員の子が「お金貯めた…

10代、20代、30代の買い物

カメラがほしいなと思って、週末またしてもヤマダ電機へ。まだ冷蔵庫を買った時のポイントが多少残っている。 それにしても安いのから高いのまでいろいろある。2万円から50万円くらい。別売りのレンズを合わせると100万くらいになるのかな。買ったら私の所有…

一生遊んで暮らすには

相方の父が仕事をリタイヤするらしい。もう65なのだから当然とも言える。リタイヤ後に何をするのかと言えば歴史の研究をやるらしい。 いい話である。少なくとも茫然自失、仕事以外やることがないというよりよほどいい。真面目な人なので、マジメに遊ぶのだろ…

アセンジョニスト45のパッキング術〜夏編

最近メインにしているバックパックはアセンジョニスト45で、4年以上になる。夏の四泊五日縦走、冬の甲斐駒ヶ岳。いろいろ行きましたな。買った当初の写真がこれ。シャキッとしている。45Lにテント泊装備を詰めるには多少の工夫が必要になる。余計なものは持…

悩んだから山に行く〜うつと登山

先崎学『うつ病九段』を読んだ。うつ病になった将棋士の赤裸々というより真摯な闘病記だ。先崎九段というのは、若手時代から才気溢れ、トークも軽妙な、タレント性のある棋士である。棋士としては、タイトルこそ獲得していないが、NHK杯優勝、A級在籍と、ト…

登山ダイエットのススメ

相方が健康診断の結果を持って帰ってきた。なんと体重48kgだという。驚いた。普通の女性ならともかく相方は169.6cm。BMI16.7は痩せすぎを通り越して「危険」レベルだ。8月にテント泊で北海道旅行をしたからか。確かに登山3回を含む旅行は過酷だった。でも…

さてさて候補は?〜登山カメラについての考察③

登山カメラを探して、週末ヤマダ電機に行ってみた。 結論から言うと有用な情報も有力な候補も見つからなかった。店員さんで山に登る人がいないというのが大きい。商品知識はあっても使う環境が想像できないのだ。 文句を言っても仕方ないので、必要な要素と…

OLYMPUS Toughくらいのタフさは必要か?〜登山カメラについての考察②

世の中、何をするにもまずは検索である。その流れに内心反発を覚えつつもポチッとしてしまう。 ノンフィクション作家の高野秀行さんも、まずは「日本 ソマリ人」とかで検索して在日ソマリ人を見つけたというから、最近は甘えてGoogle先生に頼りっきりだ。 さ…

CANON EOS Kiss礼賛~登山カメラについての考察①

五名山の4つ目を考えつつ、またしても山道具(物欲)、カメラについてのお話。 今、新しいカメラの購入を考えている。 考えていると言ってもたかが知れていて、現在登山で使っているのはCANON EOS Kiss X4とOlympus TOUGH。EOS Kissは使い勝手の良いパパ・…

アウトドア教育の効能とは

今さらコロナなんて話題に出しても暗くなるだけだなと反省した。明るいことを考えようということで、今はキャンプの話をしよう。 今年はテント泊を7泊。そのうち5泊は北海道旅行なので、実質は3回とかなり少ない。しかも雨だったり風だったりでコーヒー片…

山と街とコロナ~登山 with コロナ考

今、週に1度の在宅勤務をしている。週に1回だから、会社のオフィスそのものの出社率は7割くらいで、「ちょっと意味あるのかい?」という気がしている。 それはともかく、今は街を歩けばみんなマスク姿で、電車に乗っても、公園でジョギングしても。肉付の…

甲斐駒ヶ岳と未知への探求〜五名山を選んでみる

「なぜ山に登るの?」 と正面切って訊かれると、困ってしまう。たいてい写真なんかを見せて 「ほらきれいでしょ?」 と返すのだが、 「ああ、私登らなくてもこれ見ているだけでいい」 となる。 私も登っているときは「家でゴロゴロしていればよかった」と思…

山とトイレと私〜山の困惑記

昨日、図書館に行く途中にちょっとした危機に陥った。家を出て、駅を越えたあたりで下腹部、ストレートに言うと直腸あたり違和感、もっとストレートに言うと便意を催した。とはいえ、図書館までは15分そこそこなので、無視して歩き続けたところ、わずか3分…

赤牛岳は遠い山~五名山を選んでみる

向かいの五色ヶ原からの赤牛岳 時折、唐突に遠くの山というか人のいない山に行きたくなる。 遠いという意味では屋久島の宮之浦岳は遠い。羽田空港から鹿児島空港経由で屋久島空港へ。そこからアプローチしても登頂は次の日。本州からの距離も遠いし、海岸か…

大型バックパックを集合させてみた

山道具談義。 再び五名山の話は一休みして山道具談義。 最近、体力の落ち方が著しい。 20歳の頃より走るのは速いはずなのだが、重いものを担ぐ能力や体力の回復は確実に落ちている。 過去の写真を見ると、「よくぞまあ」という大型バックパックが写っていた…