クモノカタチ

山から街から、雲のように思いつくままを綴ります

2022-08-01から1ヶ月間の記事一覧

名古屋は田舎の都会か?

夏休みの翌週は名古屋で法事があった。このところ名古屋に行くことが多い。 現在、名古屋に住む相方の祖父がこんなことを言っていた。 「もう名古屋に住みだして20年になるがいいところだよ。しかし名古屋は田舎の都会だな」 「野暮ったい紳士」みたいな形容…

哀愁のベッドタウン県~岐阜県、奈良県

今夏の旅では行きも帰りも岐阜県を縦断することとなった。 帰りは富山から新幹線に乗らず、高山本線に乗って岐阜市へ。高山を観光してみた。高山はしみじみとよかった。明治時代、高山は今の岐阜県ではなく高山県として独立していたらしい。それもあって、北…

高山本線の鉄道オタク

以前、発達障害に関する教育動画を見たとき、思わず笑ってしまったことがある。 自閉傾向にある人はこだわりが強く、ルーティーンを崩されるのを嫌がる。さらに鉄道などの好きが多いらしい。まさにそれに合致する人が職場におり、実例を前にして「な~るほど…

飛騨牛の朴葉味噌焼きの実力

今夏の山旅はとりあえず富山で区切りが付いた。 ここから関東にむけてどう帰るかだが、どうせなら寄り道しようと飛騨高山に寄ることにした。高山に着いたのは10時半頃で、とりあえず昭和まで現役の役所として使われたという陣屋を見学。意外とじっくり見てし…

富山 vs 北海道 海の幸グルメ

一昨年と昨年の夏は北海道へ行った。 一昨年は利尻島と礼文島に行き、憧れのウニとホッケのちゃんちゃん焼きを頂戴。さらに小樽で海鮮丼とジンギスカンというグルメ旅。 昨年は北見で焼肉、ウトロで海鮮丼、羅臼でニシンの一夜干し、釧路で寿司。 そんな話を…

雲ノ平の花・花・花~夏の雲ノ平山行⑧

さて、雲ノ平山行は捻挫もあったが、5日目に雲ノ平を出て太郎平を越え、折立に下山した。その日はバスがないので、芝生のテント場で一泊し、翌朝のバスで富山に向かった。 そのあたりは特に書くこともないので割愛。 今回は出会った雲ノ平の花の写真を掲載…

雲ノ平で捻挫の1日〜夏の雲ノ平山行⑦

今回の山行での第一目標は高天原温泉だった。その目標を達したのだからめでたしめでたし。あとは薬師岳を登ってから下山するかと呑気に考えていた。 しかし、その呑気を打ち崩したのは高天原温泉に行くときの捻挫。高天原に下る際に泥で滑って転んだ。ピリッ…

高天原「秘境」温泉の湯の色〜夏の雲ノ平山行⑥

山中3日目。いよいよである。いよいよ風呂に入りたくなってきた。 なにしろ初日はびちゃびちゃになるほど汗をかき、気持ち悪いので2日目は水で体をふいて着替えた。 過去5日間の稜線歩きをして、着替えなかったという「記録」があるものの、今はそんなガ…

雲ノ平と『黒部の山賊』〜夏の雲ノ平山行⑤

雲ノ平は北アルプスの真ん中にぽっかり空いた台地である。 正確なところは知らないけど、黒部川の源流が台地の周囲を削り、台地が残ったのだろう。黒部川は雲ノ平の南側を奥の廊下と呼ばれる急峻な渓谷を作り、北面を流れる川と西の薬師沢で合流している。 …

いざ!北アルプスの楽園へ〜夏の雲ノ平山行④

山行2日目は4時半に双六小屋を出発。天気予報は曇りだったが、空は晴れていた。 天気がいいので双六岳を目指す。 のんびり登っていると途中で日が昇ってきた。この日は曇りか雨予報だったのが、見事に外れたらしい。 双六岳まではグイっと上がって広い稜線…

テント泊の醍醐味は?〜夏の雲ノ平山行③

双六小屋には3時頃着いた。本当は三俣小屋が目標だったが、この日は無理。荷物が重すぎた。 ちなみに今回の重量の原因となっている食料を書いてみると ・レトルトのカレー・深川めし・牛肉のワイン煮など7食 ・米5合 ・インスタントラーメン6食 ・インス…

小熊とオコジョとの遭遇〜夏の雲ノ平山行②

財布忘れとかテント泊のリサーチ不足とかはさて置いて、ノコノコ歩き出した私たちがまず出会ったのは熊だった。 去年、知床に行った時はヒグマが怖いので、バックパックに鈴を付け、ガランガランと歩いた。ただ、今回はごまんと登山者のいる人気ルート。まあ…

雲上の楽園へのトラブル登山〜夏の雲ノ平紀行①

2022年の夏休みがやってきた。 もう待ちわびた待ちわびたわけで、毎日天気予報を睨み、計画を立てては壊ししていた。 最終的に、できるだけ長く、のんびり山上で過ごすをコンセプトに北アルプス・雲ノ平を目指すことにした。 さて、今回の山行の特徴から書い…

夏山縦走のススメ~出発の勇気

今年は天候不順で、明日の天気も読めない日が続いている。 「降るぞ、降るぞ」と見せかけて降らなかったり、突然豪雨になったり。山の方ではかなり変化が激しい。山での悪天候はすなわち命にかかわるので、十分に中止の理由になる。気合と根性で乗り越えられ…

夏山縦走のススメ~登山体の作り方

今年は特に暑い。 暑いのは苦手である。寒いのも冷え性なので苦手である。じゃあどっちかというと暑くても脱ぐには限界があるので寒い方がいいので山に行きたい。 しかし、高所に行くには身体づくりが必要だ。 私の20歳の時の体形は172cm、62kg。中肉中背。…

手前味噌に味噌をつけたら

暑いといろいろ心配事が増える。 「相方の両親の住むところは日本で有数の暑い町なので、大丈夫かな」という殊勝な思いとともに、「弁当が暑くて食中毒にならないかな」という自分事まで。 その中に「相方が漬けた味噌大丈夫かな」なんていうのもあって、心…

夏山縦走のススメ~3000mの歩き方

「今年はどこか行くのか?3000mの山は全部登るとか?」 と役員から唐突に訊かれた。どこかとは山である。 ところがこの夏は天候不順。おいそれと高所に行きづらくて困っている。 今年は暑いので高いところに行きたい。 日本で高いところと言えば3000m峰とい…

夏山縦走のススメ~天気について

今は毎日天気予報を見るのが日課になっている。夏山の縦走を計画していて、つい気になって見てしまうのだ。連日暑いので早いところ高所に逃避したい。 ところが週間予報に並ぶのは雨、雨、雨。台風も次々発生とある。小学生の頃、「日本列島の夏は太平洋高気…