クモノカタチ

山から街から、雲のように思いつくままを綴ります

2023-04-01から1ヶ月間の記事一覧

若いころにお金のある不幸、お金のない不幸

相方の古い知り合いに「寅さん」という人がいる。寅さんは本名ではなく、「男はつらいよ」のフーテンの寅に似ていることからのニックネームだが、もはや私は本名を知らない。その寅さんの言葉に 「若いころに金があるのと年を取ってから金がないのは不幸だ」…

学校では何を教えるべきか

相方はここ10年ほど教育業界で働いている。 とはいえ、最初からこの業界に入りたいと思っていたわけでもなく、教育大学を出たわけでもない。ある突然「今日から教わる〇〇先生です」と勝手に子どもに紹介されてしまったのが始まりというから凄い。 「ひょん…

天気予報が気になる日

今年のゴールデンウィークの天気はかなり不順のようだ。 相方なんかに言わせると、私は用もないのによく天気予報を見ているらしい。日がな事務所にいる予定でも「明日は雨だ」とか「風が強い」とか言っている。確かに山の山頂付近の風速が5mだろうが30mだろ…

子どもの葛藤と野田知佑さんの言葉

週末、カヌーを見に行って思い出したことを書き留めておこう。 山ばかりに行っていた私がカヌーに興味を持ったのは野田知佑さんの本を読んだからだ。ぜひとも本人にもお会いしたいと思ったが、叶うことはなかった。代わりに相方をけしかけたところ、相方は野…

カヌーで川下りをしたい

土曜は出勤。日曜は投票に行った足でモンベルショップに向かった。いつも明確な目的もなくショップをぶらぶらするが、この日はカヌーを見たかった。 カヌーをやりたいなあと感じるのは始めてではない。カヌー文学のと言えば野田知佑さん、野田知佑さんと言え…

バブルに戻りたい?

野口悠紀雄『戦後日本経済史』を読んだ。 戦後というタイトル通り、話は終戦から始まっている中で、バブル崩壊について多くの紙面が割かれている。 10年以上前にバブル懐古が流行った時期があった。それに対する憤りが垣間見える書きっぷりが印象に残った。 …

仕事のできるクズか、人柄の良い無能か

過激なタイトルを付けてしまった。内容はマイルドにしようと思うので、ご安心を。 相方の友人がよく 「私は、一緒に仕事をするなら、性格はクズでも仕事さえやってくれたらいい」 と言っている。要は仕事上の付き合いだけなら、仕事だけできればいいわけで、…

大阪IRと依存症ビジネス

先週、「大阪IRを国が認定」という記事が出ていた。 IRと言えば株主との対話を示す"Investers Relationship"かと思ったら統合型複合施設"Integrated Resort"なんだそうだ。なんでも略語になってややこしい。 私のように安宿と自然があれば旅は十分という人間…

鎌倉ぶらり散歩

日曜日は前日の荒天から天気が回復したので鎌倉へ行った。 鎌倉には山仲間夫婦が住んでいる。本当はこの週末に4人で焚き火キャンプの予定だった。キャンプは土曜日が雨のためリスケである。 早めに鎌倉に着いたわれわれは、まずはぶらりと銭洗弁天へ。 お金…

年金と一生続けられる仕事

ここのところ経済の本を読むことが多い。 仕事や教養ということもあるが、単純に面白い。ただ、下手なホラーよりはるかに怖いこともある。 例えば年金。 2019年に「老後に2000万円必要」という報道がなされて大騒ぎになった。大騒ぎになった。大騒ぎになって…

ディズニーランドとディズニーワールドの違い

ディズニーランド40周年という記事を見て「うひゃー!」と思ってしまった。 自分がそれくらい年を取ったことを知ったからで、ディズニーランドにそれほど思い入れはない。ただ、アメリカ滞在時に行ったフロリダのディズニーワールドはよく覚えている。 フロ…

方言と感情の表現

相方が新任の挨拶でいきなり「方言で挨拶を」と振られたという。 職業柄、挨拶は慣れているようだが、いきなりは困ったようで、「クイズでもいいですか?」と訊き返したという。 そして 「『机ツってくださぁい』さてどういう意味でしょう?」 と出題したと…

憂鬱の春か、陽気の春か

ここのところ春は新しい季節の始まりというより、前の期の終わりという意味合いが強い。これは決算やらの業務に携わること8年くらいになるからだ。 花が咲いて、花粉も次第に収まって、気温も高くなると、気分が本来華やぐところだが、なかなか出かけられな…

ダイバーシティの本質とは?

相方が時々、アメリカのバラエティー番組"America's Got Talent"を見ている。YouTubeで英語学習らしきことができるのはありがたい。 この番組は素人スターの発掘というありがちな内容ながら、世界中から多くの挑戦者がやって来る人気企画のようだ。審査員は…

文系の意味、文学部の意味

週末は休日出勤をして文章を考えていた。もちろん仕事用の文章であり、お気楽に書いている本ブログやはたまた文学的なものではない。 自慢じゃないが私は文学部出身だ。 文学部というのは困った学部で、社会人になってわかるのが、何もできない学問だという…

江戸時代は本当にサステナブル?

サステナビリティやSDGsがよく言われる時代である。 サステナビリティを日本語にすると「持続可能性」。ただ、環境保護の意味やエコロジーと捉える向きが多いように思える。 そこでしばしば、江戸はサステナビリティな町だったと言われることがあるが、本当…

情報化社会と森内九段の慧眼

将棋の名人戦が始まった。 今回はもちろん藤井竜王が七冠を達成するかに注目が集まっている。というか藤井竜王は番勝負で1度も負けていない。 どうやら初日はゆっくりとしたペースで進行した模様。先例のあるところではパタパタと進む最近の傾向とは違うよ…

『坂の上の雲』と青雲の志

4月になって、真新しいスーツを着る人が都心を歩く姿をよく見る。 私もかつて関西から4月にペラペラのスーツを着て都内外れの会社にやって来た。ただし、スーツを着たのは4月の初日だけで、そこから研修所に1週間押し込められ、次の2ヶ月は作業着で過ご…

5月病になる前に

4月になって電車が急に混むようになった。 昔から謎なのだが、これが5月になると収まってくる。4月は張り切って出勤、通学していて、5月病になって行かなくなる人が増えるからだという説明を聞く。 そんなものなのだろうか。少々釈然としない。 4月にな…

笹子雁ヶ腹摺山から見る富士は

笹子雁ヶ腹摺山へ行って来た。 秀麗富岳十二景と呼ばれる富士山が綺麗に見える山の1つに数えられる。この「秀麗富岳」シリーズは大月市が選定したもので、秀麗というあたりが上手い。登る山に困ったら選びたくなる雰囲気を出している。 笹子雁ヶ腹摺山へは…