クモノカタチ

山から街から、雲のように思いつくままを綴ります

2019-10-01から1ヶ月間の記事一覧

カナディアンロッキー紀行⑨ーいろんな顔

カナダディアンロッキー紀行の最後はすんなりと終了とはいかなかった。 バンフからカルガリーに戻り、レストランでアルバータ牛を食べ、ホテルで映画を見てめでたしめでたしと考えていたら、日本に帰ることができなかった。原因は台風である。台風19号は東海…

カナディアンロッキー紀行⑧ーカナダ料理事情(続)

カナダは意外なほど多民族国家だった。バンクーバーから乗るスカイトレインの乗客は半分くらいが中国系で、立派な髭を蓄えたインド系の人もいる。特にバンクーバーは香港返還の際に移り住んだ人が多く、'Hong Kong-couver'と呼ばれているらしい 。 アメリカ…

カナディアンロッキー紀行⑦―バンフの愉しみ

バンフはカルガリーからバスで2時間半ほどの山に囲まれた街である。夏には登山、冬はスキーで賑わうリゾート地で、日本で言えば軽井沢をイメージするとわかりやすい。ただ、周囲は屹立した岩壁をいただく険しい山容なので、軽井沢と上高地を足し合わせた街…

カナディアンロッキー紀行⑥ーカナダ料理事情

旅の楽しみにはいろいろある。これまで見たことのない景色を求めるという旅もある。単に日常を離れてのんびりするという旅もある。あるいは人との交流を主にする旅もあるだろう。 ただ、食の合わない旅は不幸なばかりだ。 久しぶりの海外旅行であるが、行き…

カナディアンロッキー紀行⑤ーキャンモアの意外

カナダ行きを決めた時は当初、ユーコン川で川下りをしてみたかった。野田知佑『北極海へ』、『ユーコン漂流』や石田ゆうすけ『行かずに死ねるか!』でなんとも日本のセコセコした時間感覚からかけ離れたイメージがあり、ぜひともカヌーでの川下りをしてみた…

カナディアンロッキー紀行④ーロッキー現わる

カナディアンロッキーと題しながら全くカナディアンロッキーが出てこない。これでは羊頭狗肉というか看板に偽りありになるのでそろそろ登場してもらおう。バンクーバーから翌朝カルガリーに飛んだ。カルガリーからはBanff Airporterという予約制バスに乗る。…

カナディアンロッキー紀行③ーキャシュレス社会

バンクーバーに降り立ってまずしたことは、トイレに行って、あとはカナダドルを手にすることだった。トイレは重要で、日本みたいに駅やなんかにトイレはない。できる時に済ませるのが鉄則らしい。それはさておき換金である。カナダドルは$20だけにした。$1は…

カナディアンロッキー紀行②ージェットラグはパーティーを

成田を出発したのは定刻を10分ほど過ぎた17:00だった。飛行機が安定飛行に入るとすぐに夕食。そして夕食が終わるや消灯となる。バンクーバー到着予定は9:25だ。これだけ聞くと16:25かかる計算になるが、そこには時差が存在している。日本とバンクーバーでは1…

カナディアンロッキー紀行①ー遅刻恐怖症

カナダへ行った。事情があって、もう帰国しているはずなのにまだカナダにいる。それへんはまた後ほど。何しろ10年以上も日本に閉じこもっていたので、なかなか海外へ行くのに見えない障壁がある。障壁の最たるものは言葉であり、いくら日本で洋食を食べ、洋…

丸の内に吹く風は

ここのところ私の近辺で障がい者雇用について話題になっている。行政の方針で、一定比率以上の障がい者を雇用する必要があるらしい。今までは罰金(納付金と呼ぶ)だけで済んでいたのが、今後は改善命令が出され、改善が見られない場合は社名を公表するとし…