クモノカタチ

山から街から、雲のように思いつくままを綴ります

春を探す、春を感じる

ちょっとお題に乗ってみよう。

「どんなところに春を感じる?」ということだが、まずは花粉症だったりする。それじゃつまらんと考え直すと近くの八百屋さんで山菜が出てくることかもしれない。



小さい頃は山菜なんぞ美味いと思わなかった。蕎麦屋のメニューに山菜そばがあっても選択の余地などない。ただの苦い草という印象だった。

それが年を取ると徐々に美味く感じるから不思議だ。子どもから大人になると舌が鈍感にになってくる。苦みに鈍感になるからだろうか。

ただ、今の時点で山菜の天ぷらが一番美味しい。できれば山に分け入って自分で探せればいいのだが。

相方がかつてバイトをしていた店で罠猟や山菜採りをする青年がいた。彼が曰く「油と砂糖が入れば何でも旨くなる」。つまり山菜を揚げるのはズルい手段らしい。

しかし、今の私には「こしあぶら」の天ぷらが最も春を感じる料理だったりする。