クモノカタチ

山から街から、雲のように思いつくままを綴ります

2024-09-01から1ヶ月間の記事一覧

野川で彼岸花を見る

週末は天気がイマイチなので図書館で本を借りたり、散歩したりしていた。 お気に入りの散歩先は野川で、国分寺市の日立製作所の敷地あたりに端を発し、三鷹や調布を通って二子玉川あたりで多摩川に合流する。川沿いは東京では珍しく木々が茂り、水も湧水を水…

最強の山道具は自分自身である

山道具のことを連続で書いたのだけど、やっぱり最強の山道具は自分自身。登れる身体ということになる。 ようやく涼しくなってきたので夜のランニングを再開した。ただ、思った以上に動かない。5km走ると「もう、いっか」という気になってしまう。 いかんいか…

山道具の値段の今昔

昨日、山道具の値上がりが凄いという話を書いたのだけど、先日は驚いたのでその続き。 実家にあった昔の山岳雑誌には「ザックはミレー、ピッケルはシャルレなどと嘯く者がいるが、肝心の技術を鍛えることが重要である」という趣旨のことが書いてあった。 今…

山道具の値上がりが止まらない

先日、アウトドアショップに行って登山靴のソール張替の価格を訊いてみた。 なんと2万円超。確か私が初代の登山靴のソールを張り替えた時は1万円くらいだったように記憶している。なにせ登山靴本体が2万円くらいなのだから、張替に2万円なら買い替えを決…

日本の貴族と登山

この週末は天気不安定のため、予定していたキャンプができなかった。というわけで再び甲斐駒ヶ岳の話。 甲斐駒ヶ岳・黒戸尾根の登山口には「皇太子殿下登頂記念碑」というものがある。今上天皇が登頂した記念碑で、あまり知られてないのだけど、日本全国の山…

たまにはスマホの電源切って

ここのところユヴァル・ノア・ハラリの本にはまっていて、『ホモ・デウス』を読んだ後に『21 Lessons』を読み始めた。 21 Lessons 21世紀の人類のための21の思考 (河出文庫) 作者:ユヴァル・ノア・ハラリ 河出書房新社 Amazon こちらも相変わら…

甲斐駒ヶ岳の日の出③

山になぜ登るか。 "Because it is there."とジョージ・マロリーは言ったとされる。ただ、これを「そこに山があるから」と訳すのは誤訳だと本多勝一が書いている。「世界最高峰なんだから登るに決まってるだろ」、もしくは「当たり前だろ」と言いたかったのだ…

灼熱、汗だくの甲斐駒ヶ岳②

今年の夏は最も暑くなったらしい。秋生まれの私にはどうも辛い。そこで高所で涼もうと山に行ったわけであるが、今年の山梨の平地は異常に暑いのだ。 道の駅はくしゅうに着いたのが9時15分。すでに暑い。 そこから日陰のない道を45分歩いて10時に竹宇駒ヶ岳…

甲斐駒ヶ岳はトレーニングの山①

2週連続の登山。先週の茅ヶ岳と同じ山梨にある甲斐駒ヶ岳へ行って来た。 今年は天候不順で、とにかく天気予報が当たらない。「山沿いではにわか雨があるでしょう」という予報が毎日繰り返されるように、山の天気は全く読めないので、前日にパッと思いついて…

秋風吹くのはいつ?

秋めくどころか夏に逆戻りみたいな日が続いている。これだけ暑いと紅葉どころかそのまま枯れてしまうんじゃないかと怖くなる。 「昔はこんなに暑くなかった」と言う年配の人が多い。いや、私も年配の範疇になりそうであるのだが。 かつてなら思い過ごしだろ…

山と43歳の壁

今から1ヶ月以上前、7月終わりに平出和也さんと中島健郎さんの遭難が告げられた。 私は特に面識というほどのものはないものの、平出さんと言葉を交わしたことはある。10年以上前に石井スポーツの店頭に立たれていて、私がハーネスを買う際に接客してもらっ…

残暑の茅ヶ岳登山と百名山

先週末は山梨にある茅ヶ岳に行って来た。 青春18切符があと1日分ある、土曜日だけ天気が安定している、暑いなどの理由による選定である。1700mくらいなので暑いには変わらなかったのだが。 茅ヶ岳は深田久弥終焉の地として知られる。 1971年に茅ヶ岳の頂上…

全国の蕎麦巡り

なんだか食べ物の話ばかり書いている気もする。 登山目的であちこち行くと、必然的に行くのは山村になり、名物は蕎麦というところが多くなる。特に日本アルプスのある信州がそうだから余計に感じるのかもしれない。 昨日は北海道の食べ物について書いたけど…

夏の北海道で食べるべきモノは?

学生時代の最後、北海道を自転車で横断したことがある。 その時、出会った30歳くらいの男性が「日本全国、いろいろ美味しいものを食べたけど、カップヌードルが一番だった」と話していた。「ホンマかいな」である。30歳になればあのような境地に至るのだろう…

登山とアナログ腕時計

北海道旅行で支笏湖で水遊びをした。足元を動き回る魚を獲ろうとしたものの、われわれに捕まるほどトロい魚はおらず、空振りに終わった。 ただ、魚追いの代償はそれだけではなかった。相方は腕時計を着けていたのだが、それが壊れてしまったのだ。 相方が愛…

千歳は鮭の街~山と食の北海道紀行2024

支笏湖では2泊キャンプをして最後は千歳に戻って来た。 支笏湖は風光明媚でいいところなのだが、車がないと食料の補給もままならないので、2泊が限界。それに最終日は新千歳空港からの早朝便を取っていた。 さて、千歳という地名だが、かつてはアイヌ語で…

支笏湖の苔の廊下~山と食の北海道紀行2024

支笏湖の周辺に何があるのか。初日に目的のキャンプ場の位置を勘違いしたくらいなので、予備知識ゼロ。今回は焚き火台も持参していなかったので、焚き火でお茶を濁すこともできない。 Googleマップを見るとキャンプ場の近くに「苔の廊下」というのがあるらし…

支笏湖キャンプの夕暮れ~山と食の北海道紀行2024

2024年の北海道紀行は最後に支笏湖を目指した。 支笏湖はウポポイのある白老や苫小牧の北にある。ただ、ここにはバス路線が走っていないようなので千歳まで戻ってそこからバスに乗ることにした。 支笏湖の周辺は土産物屋くらいしかなさそうなので、千歳の駅…

白老では何を食べよう?~山と食の北海道紀行2024

書くかどうか迷ったけど、記録のとして念のため。 ウポポイは苫小牧の少し先の白老というところにある。その白老というのはウポポイ以外は特に特徴のない北海道の街で、われわれが行った日は地元で唯一のスーパーマーケットの閉店前日だった。ウポポイから周…