ツツジの季節になった。
去年は梅が咲いてから、桜、ツツジ、バラ、紫陽花が気がついたら咲いて散っていて、いつの間にかアサガオの季節になっていた。
去年よりか花愛でる余裕があると言える。
漢字で書くと躑躅、彼岸花。ヒガンバナはまたの名を曼珠沙華。おどろおどろしい印象だが、薔薇のような高貴ではなく、気さくな感じがして好きなのだ。
この2つは実際には経験していないある種の郷愁を感じさせるからかもしれない。田んぼのあぜ道に咲くヒガンバナや山間に咲くヤマツツジ。
アメリカ人が川を横断する外輪船にノスタルジーを感じるように、日本人はそっと咲く赤い色に日本を感じるのだろう。
ツツジが多く咲いていたのだろうか。5月に山梨へ登山に行くとヤマツツジがきれいだ。ヤマツツジは平地のツツジより色が薄い。
シャクナゲにしてもそうだが、山の花は色が淡い。平地のように栄養過多でない分、色が薄まるのだろうか。
その淡い色に魅せられて、5月になると出かけたくなる。