クモノカタチ

山から街から、雲のように思いつくままを綴ります

登山のレベルをマラソンで例えるなら①

平出和也『What's Next? 終わりなき未踏への挑戦』を買った。

平出和也さんは言わずと知れたアルパインクライマー。今年の7月にK2で滑落し、消息を絶った。

まだ本は読んでいないのだけど、気になったのは彼は元々陸上競技出身で、競歩の選手だったという点だ。クライミングという危険なジャンルに手を染めるのは大抵が大学生か社会人になってからで、他のスポーツと比べると遅咲きの人が多い。

ただし、一流のクライマーともなると他のスポーツのアスリートと変わるところはなく、フィジカルはもちろん一流だと言える。ただ、登山は自然相手だけに、難易度のグレーディングがしばしば困難になる。

果たして平出さんはどのくらいのアスリートだったのだろう。

平出和也さんは冬の八ヶ岳をランニングシューズで登ったという噂があった

以前、サバイバル登山家・服部文祥さんが雑誌のコラムで「エベレストに登頂できるのはフルマラソンで例えればサブ4レベル」と書いていた。

もちろん、例えるには要素が違い過ぎて無理があるとも書いていたのだが、なんとなくわかる気がする。エベレスト登頂はもちろん酸素ありで、ガイドも付けてという話であり、そうなると比較的純粋に高山病と体力の問題となる。

フルマラソンのサブ4はジョギングより少し速いペースで、最後まで走れれば達成できる。

サブ4の達成率は男女合わせて20%くらいらしいので、20代から60代くらいでまずまず上位に入れば達成できる。今の体系化されたエベレスト登頂はそれに近いというなら納得だ。

 

それなら8000m峰を無酸素ということになるとどのくらいか。

これを言及した人はいないし、登山関係の人なら言うのを憚られるだろう。何しろマラソンと違って登山は死ぬ可能性があるし、実際に死んだ人も多い。

それと登山とマラソンの両方をやっている人がいればわかりやすいのだが、わざわざ舗装道路を走りたくないせいか、トレイルランニングならいてもマラソンはいない。

果たして平出さんはどうだったのだろう。