斜里岳の頂上に至るルートには旧道と新道がある。旧道は沢沿いを登るルートで、頂上に向かって比較的一直線に登るルート。新道は稜線を辿って巻きながら登る。
われわれは登りに旧道、下りに新道を使うことにした。

小屋から少し行くと沢が現れ、渡渉を繰り返しながら下二股まで歩く。
この時点で軽い沢登り。マークはたくさん付いているけど、なかなか本州のルートではお見かけしない。『日本百名山』によるとこの沢はアイヌの言葉で魚のいない沢という意味らしく、確かに沢底は茶色で魚影はない。
下二股から旧道と新道に分かれていて、沢登りルートの旧道を辿る。

足回りが沢足袋ならいいのだけど、普通の登山靴だと水の中にドボンとはしたくない。しかし、ドボンを恐れると転倒の恐れもあって、この辺りがなかなか面白くも難しいルートとなっている。われわれが登った前日には転倒してヘリで収容された人もいたらしい。清里町には病院がないので網走まで運ばれたのだとか。
ソールは固いものより、柔らかめでグリップの良いものの方が歩きやすいし、なんなら濡れる覚悟で沢登り用の靴が一番いい。まあ、下山まで考えると、結局は普通の登山靴という選択になってしまうのだけど。

沢沿いなので滝が連続する。
真夏なら水を浴びながらのシャワークライミングもいいかも。まあ、われわれは濡れたら困るので、おとなしく沢沿いを右へ左へ辿りながら登って行った。
(つづく)