クモノカタチ

山から街から、雲のように思いつくままを綴ります

ラグジュアリー・キャンプへの道②〜福島・小野川湖レイクショアキャンプ場

ラグジュアリーなキャンプはやはり食事からである。普段、登山での食事もまあまあ楽しいのであるが、いかんせん荷物が限られるので、ラーメンやフリーズドライといったレトルト食品程度のものになる。

それに比べたら今回は車なので、酒に生の肉を持ってきている。道の駅で買った地元新鮮野菜も加えてこれぞラグジュアリーである。

f:id:yachanman:20211011074403j:plain

やけに暗い食事(野菜味噌汁を作っている)

メニューは先日買ったスキレットで焼肉。あとは鍋で野菜味噌汁。その他串に刺して焼いた高級ソーセージ。いつもに比べたらはるかに豪勢。

しかし、野菜を切っているうちに日が暮れ、暗くなり、灯りを点ける段になって気づいた。山屋であるわれわれの灯りは全員ヘッドライト。ここで本当のラグジュアリーキャンパーなら煌々と照らすガスまたはオイルランタン。最低でもLEDランタンを持参するところが、そんな装備をそもそも持ち合わせておらず、個々人がヘッドライトで手元を照らすという、結局は山と同じ。しかも、皿なんか誰も持ち合わせていないので、各々鍋の蓋やらに肉を盛り、ビールは缶のままぐびぐびと飲む。

写真も暗いしラグジュアリー感は全くない。

f:id:yachanman:20211011074324j:plain

ラグジュアリーな焼肉

しかし、まあ焚火でソーセージを炙り、スキレットで肉を焼き、ダラダラとくっちゃべる。火がパチパチとはぜる音が時々聞こえてくる。酒を注いで口に含み、話に耳を傾ける。

最もラグジュアリーな時間である。

f:id:yachanman:20211012070403j:plain

小野川湖ではカヌーもできる

翌朝は起きて小野川湖の湖畔を散歩し、テント場に戻ると家から持参したスパゲッティを焚火で茹でて、自家製バジルソースで食べた。コーヒーを飲み、優雅な朝。

今回はヘリノックスのチェアワンだけがラグジュアリーな雰囲気を出してくれたが、友人夫婦はアコーディオンマットに腰掛けていたし、山屋のラグジュアリーキャンプの先は長い。結局タープも張れずじまい。

まあ今回はこんなもんだろう。