クモノカタチ

山から街から、雲のように思いつくままを綴ります

富士山を巡る自転車旅②〜本栖湖キャンプ場

自転車旅はキャンプに限る。問題は荷物が増えることと、登山の時に比べて軽量化に対して杜撰になること。自転車旅で行けるキャンプ場は必然的にオートキャンパーと重なるので、ちょっと豪華にしたくなるのだ。

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最低限のハズだったキャンプ装備

夕暮れまでに湖畔を眺め、周囲のテントを見回る。

以前、ここでキャンプをしたことがあって、友人が巨大なタープ付きテントを持ってきていた。MSRのパビリオンというモデルで、タープと呼んでいいものか、前室がほとんど屋内になるような構造の豪華テントだった。

今回もそんなテントで溢れている。

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本栖湖の湖畔

今回、荷物は最低限にしたつもりだが、それではわびしいので途中の酒屋で「七賢」、コンビニで焼き鳥、露店で万願寺ししとうを買った。

周囲はスノーピークの大型テントに焚火台。煙突を立てたテントまである。

山岳テントもなくはないが、タープを張ったり、ハンモックがあったりとラグジュアリーだ。

とにかく暗くなったので、ヘッドライトを出し(ラグジュアリー派はランタン)、ユニフレームの網で下仁田ネギとコンビニ焼き鳥を焼く(ラグジュアリー派はBBQ)。七賢を口に含むと「ラグジュアリーがなんじゃい!」という気分になる。

この七賢は甘過ぎず辛過ぎずお勧めで、山梨県北杜市の白州エリアで醸造されている日本酒である。前日、社内で飲み会があったのだが、あんなところでレモンサワーを飲むよりこちらの方がよほどいい。

コンビニで買った焼き鳥は瞬く間になくなり、米を炊いてレトルトカレーを食べる。

この時間がラグジュアリーである。

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暗い写真になってしまう焼き鳥キャンプ

テントに入ると今さらながら寒いことに気づいた。

すぐ横ではまだ夜の宴が続いていたが、寝袋にくるまって温まってくると昼間の疲れもあってあっという間に眠りに就いてしまった。