近場でキャンプはできないものか。これは都会に住まう人間に多い願望である。
都会の生活を享受しつつ自然に触れたいというのは贅沢な話。しかし、キャンプとはすなわち野宿のことだから、誰にでもできる。
それが今のキャンプブームの正体なのだろう。
それはともかく、都会の近辺でキャンプのできる場所として千葉県野田市にあるスポーツ公園というところに行ってきた。
今回は自転車にキャリア。サイドバッグ2つとサドルバッグという装備。
私がテントや炊事道具を持ち、相方が途中で調達した食料を持った。
家から北上して浦和を突っ切り、荒川と江戸川、その他の川を横断して7時間くらいかけて目的の野田市スポーツ公園へ。
都会のサイクリングなので、特段書くことはない。とにかく天気が良くて車が多い。
野田市スポーツ公園は、利根川の河川敷裏にある公園で、珍しくキャンプ可となっている。芝生の広いグラウンドで、デイキャンプにも良さそうだ。
それほどならば大人気となって混んでいると予想していたのだが、泊まりはわれわれと他1人。あとキャンピングカーが1台停まっていた。
最大のネックは火器禁止ということだろうか。かつてバーベキューなんかで公園が汚れたので、禁止となったらしい。
しかし、火器を一切使わないキャンプとは一体何をするのだろう。
そんな愚痴を言いつつも利根川は菜の花の演舞状態ですごいことになっている。
川っ縁が黄色い帯のようになっていて壮観。河原では凧揚げをしていたり、犬を走らせている。
写真では暗くて伝わらないところが悔しい。
そんなこんなで夜に。こんな時に焚火があればと思うけど叶わない。
途中で調達した食材で、ひっそり食べて飲んで寝ることとした。