木曜日夜10時25分発の上高地行きのバスに乗り込んだ。なぜ金曜に有休を取るかと言えば、バスの予約の問題である。金曜の夜発はかなり前から確保しなくてはならない。
それはともかくバスは定刻に動き出し、談合坂・諏訪湖でトイレ休憩を取って5時過ぎ、薄暗い上高地に到着した。
気温は5度から10度くらいか。手が冷たい。パタゴニアのキャップリーンのミッド(中厚)とR1フーディニというフリースで歩き始める。今回はダウンジャケット・ダウンパンツ・ウールの手袋・防寒テムレスなどなど寒さ対策ばっちりなのだ。
日が出ると少々暑いくらいになってきた。
上高地から横尾まではほぼ平坦なのでいいが、横尾から涸沢は坂道なので息が上がり、余計に暑くなる。フリースを脱いでシャツ1枚で歩く。平日なのに人は意外なほど多かった。
秋の涸沢は絶景ということで今までも行ってみたかった。ただ、この時期は混雑も最盛期で「トイレが1時間待ち」とか聞くとビビッて行けなかったのだ。今回は体育の日の三連休を外し、かつ平日ということで行ってみることにした。
結論から言うと、紅葉の具合は10月10日くらいがピークだったようだ。
ナナカマドは既に葉が散っているところが多く、実だけは赤々となっていた。ナナカマドの葉はところどころ残っていて、秋の名残を残している。
ただ、気温は完全に夏に近い。この日、風はほとんどなく中には半袖の人もいた。
そして涸沢到着。
テラスでビールを飲む人。おでんを食べる人。なんとも至福という感じである。できるなら私もここにテントを張りたいという願望でいっぱい。
しかし、今回の真打は奥穂高岳から西穂高岳のルート。景色を目に焼き付け、写真を撮りまくってザイテングラードへ登ることにした。