クモノカタチ

山から街から、雲のように思いつくままを綴ります

我流ローストビーフの作り方

相方の友人が来るというのでローストビーフ作りをした。

他人が家に来るというのもたまには必要だ。部屋を片付け、ゴミを整理し、洗濯物を一気にやったら、今までの雑然とした部屋は何だったんだという感じがする。

 

とにかく前日の仕込みから。

塩をフライパンでサラサラに炒め、赤身の牛肉に降る。そしてジップロックのような保存袋に入れて空気を抜き、冷蔵庫で寝かせる。

「他に何か?」と訊かれそうだが、塩のみ。

 

翌朝、取り出して袋ごと沸騰した湯に漬けて2分。火を止めてさらに20分待つ。肉の表面がやや白っぽくなった。

お次にオリーブオイルをフライパンに入れ、ニンニクを炒めた後、牛肉を投入。周囲に焼目を付ける。表面の油をふき取ったらアルミホイルに包んで冷めるのをのんびり待つのみ。

ローストビーフは山火事で焼け死んだ牛を牧童が食べたら美味かった、ということで広まった料理だとされる。いわば牛の焼死体。そう聞くと美味そうに思えない。

切ってみると、しっとりとした感じ。私としては上出来だったものの、なかなか薄く切れない。刺身くらいの厚みになってしまった。

ソースは、玉ねぎ、人参、リンゴ、ニンニクをすりおろし、醬油、みりん、酒、砂糖を加えたちょっと贅沢なバーベキューソースみたいなものを作った。

食べてみると100g350円の牛肉の実力なのか、私の腕の問題か、味はまあまあだったが、少々硬かった。もう少し薄く切れるようなのを作れるように検討の余地があるのかもしれない。