クモノカタチ

山から街から、雲のように思いつくままを綴ります

桜が咲いたので玉川上水沿いを散歩した

土曜日は桜の開花宣言を受けて玉川上水沿いをぶらぶらした。

日当たりの良いところは咲いていたものの、まだ蕾が多く。満開とまで行かない。ただ、ウグイスが下手ながら鳴き始め、いよいよ春本番という感じだ。

玉川上水は江戸時代に造られた人工河川で、当時から世界一の人口を誇る江戸への上水道にあたる。江戸っ子の自慢はこの「水道」の水を使うことで、十返舎一九東海道中膝栗毛』でも冒頭に「千代田城の金鯱を睨み、水道の産湯に浸かったんだ」と啖呵を切るシーンがある。

あと玉川上水と言えば太宰治が入水したところとして知られ、三鷹あたりには太宰治ゆかりと付くものがいくつかある。今なら産湯になる程度しか水は流れていないけど、大正くらいまでは滔々と流れていたのだろう。

江戸っ子が産湯にする水に浸かって死なれるのは迷惑な気もする。

 

それにしても3月の末から急に暑くなった。

この日はアイスがたくさん売れただろうね。