実家から『今さら聞けないお金の超基本』という雑誌が送られてきた。
この手の本はよくあるし、定期的に本屋で見かけるような気がする。預金があっても利息が付かず、年金もどうなるかとなると、将来の不安は増すばかり。
今年の新入社員の子が「お金貯めたいんで、昼はお弁当持ってきます!」
と宣言していて驚いたが、案外これが今の共通認識かもしれない。
買い物について書き出してみたら、趣味道具ばかりで我ながら驚いてしまった。では無駄遣いをしているかと言えば、相方に言わせると私は相当に「ケチ」らしい。
ちょっとどのあたりが「ケチ」なのか。私流のお金の使い方、貯め方を見て自分で検証してみよう。
1.捨てるものを買う、買ったら捨てる
買い物は必要なものを入れ替える。これが基本。
便利そうだから、必要になるかもしれないから、安くなってたからと言って買うと案外使わなかったりする。
私の場合、わりと長い間6畳1間に住んでいたという事情もある。スペースが狭いと、小型バックパックのパッキングと同じでモノを増やせない。
それでもモノは増殖するのが悩みの種ではあるが。
2.コスパを考える
たまには外食もいいし、旅行も行きたい。その際に考えるのはこの金額に見合う味、体験か。
例えばマクドナルドは高いか。セットメニューだと600円とか700円とか簡単に行ってしまう。
「うーん。味は主観の問題とはいえ、あの氷ばかりのドリンクや薄いハンバーグならレトルトハンバーグを湯煎してパンにはさんだ方がよさそう」
という判断になる。
旅行の時の交通手段も同じ。寝てりゃ着く高速バスをわりと使ったりする。飛行機になるために早起きする方が疲れるし。
3.納得できるものに使う
最近めっきり減ったのが飲み会。コロナの影響も大きいけど、20代の時は週に1回は必ず行っていた。
なぜ行かなくなったかと言うと、飲みたい人がいなくなったから。
逆に言うと、それまでは付き合いで何となく行っていた気がする。人間関係を円滑にするために飲み会に行くという考え方もあるけど、それが自分にとって納得できる支出かということが大きい。
かつて1度だけスロットをやったことがある。
「経験だから」と先輩に誘われて1度だけ夜9時くらいから店に入った。2人で3000円投資して9000円になった。その前に軽く飲んで行ったので、飲み代がチャラになったくらいだ。
この時、「儲かった!」と感じればギャンブルに向かう第一歩だっただろうが、私の感じたのは徒労感。閉店までの2時間あまりボタンを押して6000円というのはあまり対価として魅力はなかった。
金が入っても充実した時間の使い方ができないと、まったく納得感がないという例だった。
時給3000円のボタン押しは金になっても納得できない。
ちなみに、私が「ど」が付くほどケチケチしていた時期の1ヶ月の出費はこんな感じ。
・食費 12000円(米を含む)
・洗剤など日用消耗品 2000円くらい
・電気・ガス・水道 5000円
・通信費 5000円
飲み会なんかなければ家賃を除いて30000円で足りた。
休日出勤が多いと家で冷暖房をつける必要もなく、休日はランニングをして喉が渇いたら公園の水道で水を飲み、とやり過ぎである。
それでは山道具を買って山に行く、参加費を払ってマラソン大会に出るとかは金もエネルギーも無駄遣いではないかと言われれば返す言葉もない。
所詮遊ぶために私はケチケチしていただけなのだ。