秋晴れの週末はランニングに勤しんだ。来年2月に大会が控えているので、走る身体を作らなくてはならない。
家を飛び出し、20kmくらい走ることにした。ここのところ雲取山から奥多摩駅までの石尾根縦走とか北岳の草すべり駆け上がりとかやっているので体力的には大丈夫と踏んだのだ。
基本はゆったりと1km5分半くらい。身体が温まってきたら少しスピードを上げる。信号待ちを除いて立ち止まらないのが目的だ。
走り出して2時間。家から都心に入っていく。いい調子のように思えたが、右のふくらはぎがピリピリと痛い。そのうち左もピリピリし出した。筋肉痛なのか。
それにしても前週に7時間くらい連続行動しているのに「なぜ?」という気がした。
夜、なぜか録画されていたNHKの番組「グレートレース」という番組を見た。フランス・モンブランを一周するという全長170kmのレースを特集している。私も100kmマラソンなら出たことがあるが、海外では100マイル、160kmくらいのウルトラマラソンが多いらしい。
このレースのスタートシーンを見ると脚が違う。みんな箱根駅伝やマラソンよりも圧倒的に脚が太い。特に腿の筋肉がすごい。
走り始めるとバキバキ・ムキムキに反して脚運びはソフトだ。衝撃を受けないよう、上下動は最小限にしている。「爆走王」なんて異名を取る選手も走り方はマラソンに比べればおとなしい。山では爆走だろうが、平地だとトコトコという感じになってしまう。
結論として、登山はスクワット運動や上下の衝撃を受け止める動きが多い。脚の筋肉で最も大きいのは大腿部なので、ここの筋肉を使うことが多いようだ。
ランニングはそれに対してふくらはぎや大腿部の裏をよく使う。地面を蹴って推進力を得るためだ。荷物も持たないので、体重以上の衝撃を受け止める必要もない。
かくして登山筋とランニング筋は違うものになっていく。両方対応できたらいいのだが、そんなオールマイティーな人はどのくらいいるだろうか。
とにかく今は走って山に行ってバランスよく鍛えたい。