クモノカタチ

山から街から、雲のように思いつくままを綴ります

経済

転職活動とウォーキング

土曜日は久しぶりに会社を辞めた先輩家族と会った。 聞けば辞めてから転職活動をして、会った前日に職が決まったらしい。通常、辞める前に次の職を決めておくケースが多いのだが、職種も絞り込んでいたので焦らず探したのだという。 何にしてもめでたい。 転…

一番儲かる職業は?

先日、相方が働いている小学校の生徒にこんなことを訊かれたという。 「ねえねえ、医者とパイロットでどっちが儲かるの?」 家でそんな会話をしているのだろう。 相方は「人によるんじゃない」とはぐらかしたようだが、統計上は結果が出ている。2022年はパイ…

円安と清貧日本

先週末、美術館でゴッホ展を見に行き、その前の時間つぶしに新宿の石井スポーツを覗いた。 このところ毎度驚くのが商品の質の高さ、というだけでない値段の高さ。私が以前に買ったLA SPORTIVAのトランゴ・タワーはなんと6万円の後半になっていた。 3年前に…

減税されたら何に使う?

政治の話はあまり書かない方針なのだが、少し思いついたことを書いてみたい。 今の政治の話題は減税だったりする。岸田首相が打ち出し、それに対して野党は反対するのかと思いきや「遅い!」と非難している。要するにどっちも「減税」なんですな。 世論は歓…

「清貧」と「ぜいたく」の旅

ここのところ三食とも自炊か弁当で休日はランニング。まさに「清貧」にふさわしい生活をしている。 それでも10月の連休は白神山地に行って、弘前で青森グルメを堪能したりしているので、「ぜいたく」をしていないわけではない。 まあ、今年の夏の北海道旅行…

会社を辞めるということ

最近、4年目を迎える社員がワラワラ辞めている。 私が入社して3年くらい経ったときもそれなりに人は減っていたが、これほどまでではなかった。それも会社の待遇に不満があって辞めるとか、人間関係に苦労してとかなら過去も結構あった。 だが、聞けばそう…

お金はどのくらいあればいい?

お題に「30万円あったらどうする?」とういうのが出ていた。 30万円とはいい線だ。これが10万円だと日常のぜいたくで終わってしまう。100万円となると住宅ローンの返済なんかの現実的なものに充ててしまうだろう。30万円だと2人くらいで少しぜいたくな旅行…

カリオストロ公国のビジネスモデルを考えてみた

映画「ルパン三世 カリオストロの城」が金曜ロードショーでやっていた。 言わずと知れた名作で、この映画のテーマは贋札。まさに錬金術が舞台となるカリオストロ公国の主力産業というから面白い。 古来から贋金というのは存在する。日本でも鐚銭と呼ばれる私…

若いころにお金のある不幸、お金のない不幸

相方の古い知り合いに「寅さん」という人がいる。寅さんは本名ではなく、「男はつらいよ」のフーテンの寅に似ていることからのニックネームだが、もはや私は本名を知らない。その寅さんの言葉に 「若いころに金があるのと年を取ってから金がないのは不幸だ」…

大阪IRと依存症ビジネス

先週、「大阪IRを国が認定」という記事が出ていた。 IRと言えば株主との対話を示す"Investers Relationship"かと思ったら統合型複合施設"Integrated Resort"なんだそうだ。なんでも略語になってややこしい。 私のように安宿と自然があれば旅は十分という人間…

年金と一生続けられる仕事

ここのところ経済の本を読むことが多い。 仕事や教養ということもあるが、単純に面白い。ただ、下手なホラーよりはるかに怖いこともある。 例えば年金。 2019年に「老後に2000万円必要」という報道がなされて大騒ぎになった。大騒ぎになった。大騒ぎになって…

ダイバーシティの本質とは?

相方が時々、アメリカのバラエティー番組"America's Got Talent"を見ている。YouTubeで英語学習らしきことができるのはありがたい。 この番組は素人スターの発掘というありがちな内容ながら、世界中から多くの挑戦者がやって来る人気企画のようだ。審査員は…

優秀な人材の見極めと就活面接

日経の「就活、静かに進む機会格差」という記事を見てしみじみとしてしまった。私は就活という意味では結構苦労した口で、最終的に内定をもらったのは1社。その1社に入社した。 ちょうどネットで募集が拡大した時期だったので、企業もエントリーだけで何千…

仕事の引退年齢とフランスの年金騒動

フランスでは年金受給年齢引上げを巡って暴動が起きているらしい。 報道によると62歳から64歳への引上げを強行したマクロン政権に抗議して、放火やルーブル美術館の封鎖まで行ったという。 日本ではすでに受給年齢は65歳だ。お隣ドイツも65歳でイギリスは66…

ダイオウゾウリムシの生き方と現代の若者

先日、山仲間夫婦と食事をした。とにかく週末は山か川か海に出かけるという活発夫婦だ。高知でフルマラソンを走ってから、やや目標を失っていたので元気をもらった。 その夫婦の夫君が面白い。 「『昔から最近の若者は』っていうけどさ。若者の方が正しいこ…

金持ちの質素倹約と民族性

相方の91歳になる祖父が夜に電話をかけてきた。 先日送ったレモンのシロップ漬けが届いたのでお礼とのこと。お礼は建前として孫と話したかったようだ。 年は91歳だが頭はしっかりしている。特に感心するのはお金についての把握。戦後の満洲からの引上げ時に…

少子化を解決する方法

この期に及んで少子化対策がマスコミを賑わせている。 ネット上の意見を眺めていると、「もっと子育て支援を」という意見と「何十年も前から問題になっていて今さら何を」という意見と「大変だ大変だ」という意見に分かれている。どれも他人批判が多くてあま…

住宅が高いと少子化は進む?

日経新聞に、「住宅高騰、増やせぬ子ども 面積も狭く心理冷やす」という記事が出ていた。 乱暴にまとめると、住宅が高いので子どもが増えないのだという。 しかし、本当にそうだろうか? 確かに子どもが成長するにしたがって住宅は手狭になる。わが身を振り…

投資と投機と賭博の違い

先週は沢木耕太郎『波の音が消えるまで』の1巻を読んだ。 主人公はサーファーの青年で、どういうわけかマカオに行ってバカラ賭博にハマってしまう。バカラとはトランプを使った丁半博打のようなもので、簡単に言うと出たカードの下の桁合計が大きい方が勝ち…

「最高のぜいたく」について考える①

星新一のショートショート『最高のぜいたく』という話を読んだ。 寒い北国にいるアール氏を主人公が訪ねる。アール氏はあらゆるぜいたくやり尽くしている大富豪で、今度は何を思いついたのかと主人公は楽しみにしている。訪れると寒い北国に温室があり、中は…

週休3日の社会になったら

今週は日曜に出勤したので1週間が長い。ここのところキッチリ週末を休んでいたので、稼働日が1日増えると調子を崩してしまう。木曜にはもう週末間近の気分になっている。 考えてみれば昔は月曜日から金曜日までフルタイム、土曜日だけ半ドンだった。 かつ…

お金を産む方法~お金とは何だろう?⑤

前回、「錬金術」と銘打ってそのことに触れていなかった気がする。 金融機関は数字をいじることでお金を生み出すことができる。しかし、もっと大本をたどれば国はお金を発行できるのだ。実際、通貨を大量に発行した例は歴史上枚挙にいとまがないし、今でも輪…

現代の錬金術とは~お金とは何だろう?④

数年前にジョン・グリシャムの"The Firm"(邦題『法律事務所』)という本を読んだ。主人公のミッチという弁護士が好待遇の法律事務所に就職する。しかし、そこはマフィアの運営する事務所で、次々と同僚たちが事件に巻き込まれていく。 その中で印象的だった…

あなたのお仕事の報酬は?~お金とは何だろう?③

この10月からいろいろな物が値上がりした。いつも行くスーパーでもわずかに価格が上がったのがわかる。 少し前まで「デフレ不況」と騒いでいたのに、今は物価高騰、すなわちインフレで騒いでいる。収入が上がって、結果的に物価も上がれば理想ということにな…

愛はお金で買えるか~お金とは何だろう?②

スピッツの「運命の人」という歌にこんな歌詞がある。 愛はコンビニでも買えるけれどもう少し探そうよ 不思議な言葉だと思う。草野さんの透明感のある声でさらっと聞き流してしまうが、何を言わんとしているか考えてしまう。 一方でThe Beatlesには"Can't Bu…

お金は信じることから始まる~お金とは何だろう?①

随分前にラジオで百田尚樹がこんなこと言っていた。 「俺はきれいなおねえちゃんに振り回されてきた。『きれい』って何なんやろということでこの本を書いたんです」 この本というのは美容整形をテーマにした『モンスター』という小説だという。 人の一生を狂…

子どもが株式投資をするということ

相方の勤めるフリースクールには変わった子どもが多い。 落ち着きがなかったり、熱中しすぎたりはもちろんのこと、株を買ってもらって、iPadで株価を眺めては上がれば機嫌のいい子もいるらしい。聞けばお父さんは会計士だという。 株式投資というと反応は人…

やりたいことにかかるお金

今、相方と2人して所有しているスマートフォンが劣化している。私は使い始めて4年以上。相方は2年くらいか。 先日、電器店見るだけ見たら、iPhoneだとずいぶんと高い。今のiPhone SEは2万円台で手に入れたから余計にそう感じるのかもしれない。 いやはや…

人生で最も高いお買い物

いつもはスルーするところだけど、「今週のお題」に乗っかってみた。 以前、年代別に書いている。 yachanman.hatenablog.com ただ、今回はもっと赤裸々に書いてみよう。 1位 投資 2位 結婚式 3位 運転免許証 4位 旅行(去年の北海道・知床旅) 5位 自転…

週休3日になったら何をする?

日経新聞の一面に「日立 週休3日で給与維持」という記事が出ていた。 ここでキモなのは週休3日ではなく給与維持ということである。稼働5日分の給与から4日分に減らすというなら話はわかる。時間に企業は金を払っているわけだ。 ところが給与維持となると…