鎌倉に居を構えた友人夫婦の案内で初めて鎌倉を堪能した。
別に鎌倉に行ったのが初めてということはないが、これまでの私の鎌倉散策と言えば、
1.朝比奈の切通しより鎌倉に侵入
2.鎌倉宮から山中に入る
3.建長寺の裏から車道に戻り、そのまま横浜まで走る
とか
1.鎌倉街道から侵入
2.鶴ヶ丘八幡宮前から大通りを海に向かう
3.海沿いから逗子、三崎口を通って横須賀まで走る
という、新田義貞の鎌倉侵攻みたいな真似ばかりしていて、楽しむ要素がなかった。
今回は客人、観光が目的なので存分に楽しみに行ったので記録がてらお勧め(というかお勧めしていただいた)スポットを書いていきたい。
①オステリア コマチーナ
まず案内されたのがこのイタリアンレストラン。予約してもらっていたのでスムーズには入れたが、常時満席だった。
いつもなら「これ、今度真似してみようかな」とか「ふっ、これくらいなら自分で作れる」と、偉そうに臨むところ。
しかし、この店のものはどれもお手上げだった。
シンプルなセロリにオリーブオイルをかけたようなもの正体不明。ガラムという魚醤を使うらしい。
カツオのタタキを使ったカルパッチョはちょいと真似しようかな。ただオリーブオイル以外の調味料がなかなか絶妙でわからない。
パスタは歯ごたえのあるものが多く、もちもちしているものが多い。味付けはシンプルで、濃すぎないので、素材の味が感じられる。
ちなみにレシピ本が角川書店から出ていて、店頭で売っている。
案内してくれた夫君は
「全てマスターしたらあげるよ」
と言っていたが、その日は永久に来ないかもしれない。
②妙本寺
昼食後に連れて行ってもらったのが妙本寺。日蓮宗の寺である。
立派な寺で、門に立つ広目天か何かの像(正確にはわからなかった)も迫力がある。
中では法会がおこなわれていたが、人は極めて少ない。時間があればもっとここでぼーっとしたかった。
金堂は屋根から木彫りの装飾までなかなか立派で、象や獅子がかたどられている。
鶴ヶ丘八幡宮は人が多かったところからすると、かなり穴場な感じがする。
③坂の下カフェ
一旦友人宅に荷物を置き、海岸をぶらぶら歩いてサーファーを眺めつつ向かったのがこのカフェ。由比ヶ浜の近くで、サーフショップが並ぶこちょこちょした路地にある。
外観は古民家といった風情だが、暖色系の照明を加えてモダンにしたカフェである。若い女性が絶えないし、私たちが行ったときも4組待ちだった。
相方に「こういうところに女の子を連れて行くと株が上がるんだよ」と言うとおり、いかにもお洒落。テラス席と中の席があって、ミシン台を使ったテーブルもある。
ここの定番はパンケーキ。かなり大きいので、ランチ替わりか2人でシェアするとちょうどよい。
連れて行ってくれたサーファー夫君は独りでも来ていたらしい。
女子か!
その後はパンケーキの腹ごなしに、極楽寺の高台をぶらぶらして鶴ヶ丘八幡宮前の大通りに戻った。
京都、奈良もそうなのだが、街全体が観光地というところは地元民が一番いいところを知っている。