来月マラソン大会に出る予定なのに全然練習ができていない。日曜にようやく2時間半ほど走ったら、シャリばてになってしまい、本番への不安が高まるばかり。
そんなわけで、とりあえずマラソンへの不安には蓋をして、大会の舞台となる高知で何を食べるか考えることにする。
2年前、大会に出た時は後輩とのんびり昼頃高知に着いた。ホテルに荷物を置き、商店街の中心にある「ひろめ市場」へ。この市場は平屋の広い建物の中に屋台のような店が並ぶ方式で、北海道・釧路の和商市場みたいな感じの雰囲気となっている。
市場の真打はやはり鰹のたたきで、藁焼きの本格的なものが食べられる。
他にもいろいろあった気がするが、鰹がとにかく絶品で覚えていない。
鰹を堪能し、昼から一杯飲んだわれわれが商店街をふらふらとはりまや橋を目指して歩いて行った。はりまや橋は「日本三大がっかり名所」に選ばれる場所だけにどうがっかりするのか確認したかったわけだ。
ほろ酔いでゆらゆらと歩いていたら、突然誰かに呼び止められた。ふと見ると会社の役員とその秘書。
酔いが一気に冷めてしまった。
さて、その後は高知駅でなぜか花林糖を試食し、夜はこれまた名物とされる鍋焼きラーメンを食して明日に備えた。
鍋焼きラーメンはちくわが入っていた以外何も覚えていないところを見ると、普通の味だった気がする。
今回は違うもの、屋台餃子にしようか。
前回は夜に打ち上げがあったので、再び鰹のたたきを食したが、今回は自粛かもしれない。そうしたら何を食べようか。
高知と言えば皿鉢料理だという。しかし、これは高知流の大皿料理で、特定の何かを指すものではないらしい。
ただ、焼き鯖寿司とかハナクジラ、川エビの天ぷらなんかは旨そうだ。マラソンで身体を消耗した後はいいかもしれない。
「名物に美味いものなし」と言われることがある。確かに名物は美味いことをほしょうするものではなく、その土地特有のありふれた料理が多い。その中で現在の生産ラインに乗せやすかったものだけが名物として生き残っている。
いくら名物でも下関のフグのように、産地が他に移るケースもある(フグの産地は北海道だったりする)。
その中で、地理的にやや隔絶された高知は名物が生きているところと言える。
マラソンは不安だが、大会が開催されるのならせめて高知を堪能して帰りたい。