クモノカタチ

山から街から、雲のように思いつくままを綴ります

宮古島土産に琉球ガラスと泡盛

旅先の土産は難しい。

実家に帰ると世界のいろいろな土産物がある。多くは父親がよく行ったドイツやアメリカのもので、ビールジョッキ、くるみ割り人形、ピエロの形をした瓶なんかが棚の中で埃をかぶっている。

行った先の空気を持ち帰りたいといろいろ買い漁り、家の中を手狭にしてしまうのが常となっている。

一方で実用品を買うという手もある。ドイツと言えば刃物ということで、父親が包丁セットを持ち帰ったこともある。ところが、これが全く切れない代物で、今は残っていなかったりする。

非実用品は部屋を狭くし、実用品は残らない。土産物はだから難しい。

 

したがって、実家よりさらに狭い我が家で選ぶ土産物の基準は、小さくて・普段使えて・壊してもショックを受けない程度のものとなっている。

例えば一昨年の北海道旅では小樽で風鈴を買った。割れ物なので旅の最後に買う必要があるものの、小さいし、空気感を持ち帰るという意味ではいい。

屋久島では屋久杉のおちょこ。昨年の北海道旅ではアイヌコタンの木彫りカップ。これで緑茶を飲んでいる。別府では竹の箸置き。

コップや箸置きなどの食にかかわる小物がベストな気がする。実用的で小さい。間違っても熊の置物とかこけし買ってはいけない。部屋がもともと狭いのだから。

f:id:yachanman:20220304071511j:plain

これは買ったものではないけど、この近くで小さいのを買った

 

そういうわけで宮古島土産は琉球ガラスの小さなコップにした。

琉球ガラスの歴史はアメリカ軍が捨てたガラス瓶を溶かして再利用したものらしい。いわば廃品利用。最終日に来間島で買ったものだ。

廃品のわりに1500円くらいしたのだが、丈夫そうなので帰って来てからわりと使っている。お猪口より少し大きいくらいで、氷を浮かべて泡盛を飲むのにちょうどいい。

なにより青や緑の淡い色が宮古島の海を想起させる。

泡盛は菊之露という銘柄の紙パック入りにした。これが30度という度数ながら少し甘さを感じる味で、すっかりはまってしまった。

f:id:yachanman:20220304065435j:plain

来間島で買った琉球ガラス

今は次にどこへ行こうかと考えながら週末ちびちびとやっている。