クモノカタチ

山から街から、雲のように思いつくままを綴ります

雨のサイクリングと久松五勇士~宮古島まったり旅③

宮古空港をようやく飛び出したわれわれは雨の中、宿に向かった。

宮古空港は島の中央やや北にある。市街地は空港から数キロ北の平良というところで、宿もその中にあった。じゃらんで評価のいいところを選んだのだが、ワンルームマンションみたいなところで、受付に人はいない。受付に書いてある電話番号にかけるとすぐに来てくれた。まるでユースホステルか山小屋のようなシステムだ。

しかし、受付の方の感じはよく、部屋も最高だった。洗濯機・乾燥機、食器や調理器具もある。

ただ、部屋でボーっとするために来たわけではない。部屋に荷物を置、再び自転車に跨り雨の中に飛び出した。

 

宮古島の見どころと言えば海。

エメラルドグリーンのツムラの入浴剤を溶かしたような色だという。しかし、その鮮やかな色も日の光が差してこそのもの。雨は止んだものの分厚い雲に覆われている。

とりあえず海を見に伊良部大橋の入り口まで行ってみた。

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伊良部大橋の手前

伊良部大橋は無料で渡れる日本一長い橋らしい。

真ん中が大きく坂になっていて、優美な曲線を描いている。ただし、初日は天気も悪いので、渡るのは後日とした。上から覗いた海の色は曇りの中でも鮮やかで、もったいない気がしたのだ。

橋のたもとで引き返し、久松というところに行く。たまたま「久松五勇士の碑」という看板を見つけ、そちらに向かうとそこには海岸公園があった。

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久松の海岸公園

海岸公園はもったいないくらい気持ちのいい芝生があり、テント場にすれば最高だなというところ。そこから見る海も美しい。
写真でうまく表現できないところがなんとも悔しい。

ちなみに「久松五勇士」とは日露戦争の際にバルチック艦隊を発見した地元漁師で、電信設備のある石垣島まで手漕ぎ船で渡り、急を告げたという。そこから日本海海戦に至るわけだが、肝心の碑にはいわれが何も書いていない。このエピソードは土産物屋のお菓子「久松五勇士」の箱の裏を見て知った。

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どう見ても普通のソフトクリームに見える雪塩ソフト



その後は島の駅と言われる土産物屋で惣菜やらを物色し、スーパーで買い物をした。南国特有の珍しい野菜や果物が多くて楽しい。

宮古島と言えば雪塩が有名らしく、珍しく雪塩ソフトクリームとやらを買って食べ、パッションフルーツと沖縄特有の天ぷら、オリオンビール泡盛を買って宿に戻った。

この日は前夜の寝不足もあって、風呂に入って泡盛を口にするとあっという間に眠ってしまった。