北海道旅で相方が利尻限定ナルゲンボトル(正確に発音すると"ナルジン"だが、"ナルゲン"と表現する)を手に入れた。利尻限定モデルは4色、ウニ色(オレンジ)・海色(ブルー)・昆布色(ダークグリーン)・利尻グリーンで、相方が手にしたのは海色。利尻好きの友人はグリーンを手にしていた。
考えてみれば、ウニ色というのはひどい話だ。ウニの殻は黒だから、「俺はオレンジではない!これはただの内臓だ!」というのがウニの率直な声だろう。
それはともかく利尻山をデフォルメした美しいプリントが付いて、お値段2000円。私も物欲が湧いたものの、500mlはなんとなく使いづらそうなので見送った。
しかしながら、山道具の中でも水を運ぶボトル類は悩ましい。
私が今使っているのはモンベルのソフトボトルで容量2L。プラティパスより頑丈そうだったので購入したのだが、「臭い」のである。
最初、水が臭いのかと勘違いしたくらいケミカルな味がした。使っていくうちにマシにはなったものの、名水もこれで飲んだら意味ないという代物だ。
私のものはひと世代前なので、現行の色の薄くなったモデルは改善されていると思う。
北海道旅でももちろん持って行き、特急だろうが、利尻のテントだろうが、礼文の海岸線だろうがどこでも取り出して水を飲んだ。
単に水を買うのが惜しかっただけなのだが、やはり美味しくない。あくまで水分補給という感じだ。
それより前はプラティパスを使っていた。プラティパスはあまりケミカルな味がした記憶はない。
ただ、チューブを付けて行動中に飲もうとすると、このチューブを潜り抜ける時に臭いが付くらしく、臭い。最近は相方にこちらを譲り、使わなくなってしまった。
一番美味しく水を飲めるのはクリーン・カンティーンのステンレスボトルで、こちらは哺乳瓶メーカーでもあり、安心だ。
ただ、ステンレスなので、少しばかし重いのと、飲み終わってから小さくたたむことができない。
最近、軽量・コンパクトな装備を追求し過ぎて、どうも持参するのに躊躇する。
そこで気になるのが、定番のナルゲンなのだ。
相方の1Lモデルをたまに拝借するが、味は良好だし、軽い。蓋を落とす心配もないし、口が広くて洗いやすい。
しかしなあ。これも飲んだからといってサイズが小さくならないんだよなぁ。
道具には一長一短があるのは承知の上ながら、店頭のボトルコーナーの前を行き来しながらいつも「どうしよう」と悩むのである。