クモノカタチ

山から街から、雲のように思いつくままを綴ります

旅先では肉派?魚派?

会社の後輩が出雲へ旅行に行くという。

最初は「サンライズ出雲」に乗るつもりが、予約に失敗して飛行機となったらしい。1ヶ月前の10時に窓口で予約する、いわゆる「十字打ち」までしたのに取れなかったという。

それにしても、マイルを使って飛行機で行くのだから優雅である。

しかし、島根と言えば出雲大社。ちょっと足を伸ばして鳥取砂丘。まだ雪の可能性もあるし、何をするのだろう。

リッチな彼のことだから、海鮮料理のコースでも楽しむのだろう。

 

さて、旅先の楽しみの一つが食。

北海道が旅行先として人気なのは一にも二にも食の豊かさである。

昨年、一昨年と2年連続で行った際、特に楽しみだったのは海鮮だった。

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やはり夏はウニだ。一杯4千円以上するけど、行ったからには食わねばならない。

利尻島で食べたのだが、地域振興券を購入したので、少々おトクに食べることができた。

昨年は知床の方に行き、一夜干しの旨さに開眼。ニシンがあんなにジューシーだと思わなかった。かつてはニシン漁で財を築いた鰊御殿があったというのも頷ける。

それにしても、そのニシンを肥料にしていたというから驚きだ。

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ニシンの一夜干し

一方で、肉というのは流通しやすいせいか、産地で食うメリットが感じにくい。

釧路の人が美味しい魚を食べている可能性は高いけど、松坂市の人がしょっちゅう松坂牛を食べているわけがない。

そんなわけで、旅先では美味しい海鮮ばかりを追っていた。さらに、美味しい海鮮のあるところを旅先に選んでいたわけだが、それを覆したのは昨年行った北見だった。

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見よ、この肉厚。

これが一人前なのだ。それが証拠に5枚組。1か5でしか割り切れない。

これで東京の焼肉屋での一人前と変わらない値段(600円とか700円)なのだ。

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さらに、所変わって沖縄・宮古島

ソーキそばを初めて食した。肉はどこの産だかわからないが(ひょっとしたらカナダとかアメリカ産かもしれない)、調理はもちろん沖縄。宮古島にはあちこちに泡盛の工場があったから、泡盛を使って煮ているに違いない。

このソーキを食べた時は旅先で肉もいいなあと感じた。

 

食べるものは肉か魚だけというわけではない。

福島で蕎麦と山菜てんぷらをいただいたら、これまた東京では味わえない苦みだった。

その土地でできたものを食して旅をするのは、土地を身体に取り込むということになる。土地を取り込むということは世界を自分に取り込むということ。

いろいろなところに行っていろいろ取り込めば、もっと世界が面白くなるに違いない。