久しぶりに山道具の話なんか書こうと思う。
昨年まで使っていた3シーズン用登山靴はLA SPORTIVAのTRANGO TRKというモデルで、本来の用途はライトトレッキング。ソールが柔らかいので、そこそこ整備された登山道向けである。これでもってワシワシと歩いていた。
具体例を挙げると、北アルプス・室堂から薬師岳、黒部五郎岳を越える3泊4日とか、長野・七倉から山を越えて黒部湖、そこから赤牛岳、水晶岳、鷲羽岳を越えて西鎌尾根から槍ヶ岳、大キレットを越えて上高地に下山する4泊5日。
まあ岩場だろうが林道だろうがお構いなしに酷使した結果、わずか3年ばかりで二足が壊れた。
ちょっと登山靴への考え方を少し考え直さねばならない。
暑い暑い土曜日にMt.スポーツ石井に向かう。
今回のポイントは
①ソールが固い
②軽い
③丈夫
である。
店員さんに測定してもらった結果
「DとEの間です。どちらかと言えばE寄りですが、幅広とは言えないですね」
と言われた。この足に合うのはAKUかLA SPORTIVAというイタリアンブーツ。
高いのである。
まずは定番のこれを試した。
以前にも試したことがあるが、その時より幅広になったとのこと。確かに前は幅が狭く、圧迫感があった。今回は包み込むような感じがある。
ただ、お値段は5万円弱。いざという時に思い切りのない私は考え込んでしまった。
一旦結論を保留にし、帰途に就く。
電車でLA SPORTIVAの新モデルがAEQUIBRIUMというが出ていることを思い出した。最初に記事を見た時は、「4万超とはふざけたものを」と一笑に付していたが、もっと高いTRANGOを試して金銭感覚がおかしくなっている。
もうこれも試してみるしかない。
こうやって登山者の金銭感覚は崩壊していくのだろう。