クモノカタチ

山から街から、雲のように思いつくままを綴ります

登山入門講座①〜私的登山靴選び

出版社としては迷惑な話なのだが、最近は図書館で雑誌を読んでいる。最寄りの図書館には『山と渓谷』、『BE-PAL』から『ROCK &SNOW』まである。借りて持って帰るには大きいので、気になる特集があった号だけ借りるようにしている。

毎年のようにある特集は登山入門やキャンプ入門。入門してもらえれば定期的に買ってもらえる可能性があるからだろうか。商売上の都合もあるだろうし、業界としての裾野を広げる必要もある。

私も今更ながら時折パラパラしていて、ちょっと触発されたので、私的登山入門講座を書いてみたい。

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40年前の重登山靴

「登山入門」にまず記載されるのは靴。これがなきゃ登山は始まらないとなる。『山と渓谷』にも「登山靴・雨具・バックパック(ザック)」は三種の神器とあった。

確かに登山靴で失敗すると大変な事態となる。かつて一緒に富士山を登った先輩はスポーツ用品店で買ったトレッキングシューズが足に合わず、ヨタヨタで下りる羽目に陥っていた。私も剱岳からの下りで足が痛くなって、靴を脱ぎたいがためにいつも以上のスピードで歩いてしまったりした。

登山靴は普段履きより硬いので靴擦れのリスクは常に付きまとう。

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実家からよく登った近所の山

しかし、私が幼いころのハイキングはスニーカーで行くと決まっていたような気がする。子どもなんて足がすぐに大きくなるのだからわざわざ買うのは無駄なのだ。低山なら濡れても寒くてもご愛嬌である。

考えてみれば、山でサンダル履きやスニーカーという人もずいぶん見た。沢登りの後の下山には学校指定のゴムの下駄ばきがいいという人もいる。あるいはキャンプと下山はクロックスが最適という人もいた。そうなると登山靴はあえて必要ない気もしてくる。

ただ、これはあくまで上級者向けの話。まずは足に合う靴を徹底的に探すしかない。肝心なのはあまり値段は関係ないということである。

「ソールは硬いほうがいい」とか「富士山程度なら柔らかいほうがいい」という意見もあろうけど、まずはいろいろ試してピタッとした感覚のものを探す。おおよそメーカーは同じような木型でトレッキング、軽登山、重登山用の靴を揃えているので、あとは目的に合わせて選ぶというのがいいと思う。

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トランゴ タワー GTXが今はピタッ

私の場合、LA SPORTIVAのトランゴ タワーが今はピタッとなった。

税込みで5万円弱というところが難点だが、ピタッの感覚は金には代えられない。