年末に差し掛かり仕事が忙しくなってきた。
大分旅行のために1日有休を使おうという魂胆なので余計に忙しい。休むために忙しくなっているようなもので、そんなことをここ何年も繰り返している。
「盆と正月が一緒に来たような」という表現があるように、日本人が大手を振って休めるのはこの2シーズンに限られる。新田次郎の『孤高の人』なんか読んでいると、有休をフルに使って登山に打ち込む加藤文太郎を周囲は変人と見なしてしまう。この場合、山に登るのが変人なのか、有休を使うのが変人なのかというところが問題だが、どちらかというと有休を使いきるところ、会社に滅私奉公せぬ所存を見せているというところが変人ということになるだろう。
旅行が登山に置き換わっているので、ここのところ旅行と言えば全装備をバックパックに詰めてあちこち歩いている。バックパック1つというところがいい。物に縛られず自由な感じがする。バックパックこそ青春の象徴なのだ。
今回の大分旅行は当初、九重山でテント泊を使用かと考えていた。しかし、冬になると交通手段が消えるので、まあせいぜい由布岳に登るくらいか。
「ぼくらの自由を、ぼくらの青春を~」
いつまでが青春かこのごろよく考える。