バックパッカーという呼び名がある。日本では安宿に泊まりながら旅行をする人というイメージがあるが、アメリカではロングトレイルを歩く人を指す。
私はどちらかと言えばアルピニストよりバックパッカーに憧れて登山を始めた。バックパック1つで世界を、この世を渡り歩く。家も服も背中に背負ったものがすべて。そんな世界観に憧れていたし、今もそれは変わらない。
それではバックパックに何を詰めて出かけるか。これはなかなか問題だ。今回はこの夏の11日にわたる北海道旅でのバックパックの中身について書きたい。
まず幕営および炊事装備はこんな感じ
・寝袋 モンベル スパイラルダウンハガー#800
・マット サーマレスト リッジラインスモール
・テントマット Mt.スポーツ石井 テントマットM
・テント モンベル ステラリッジ3型(スリーブ式の旧型)
・鍋 ダグ 焚火缶(中・小)
・ストーブ イワタニプリムス IP-115
・網 ユニフレーム ミニロース
・ボトル ナルジン500ml(大雪山から下山したところで購入)
・ポリタンク モンベル フレックスウォーターパック2L
・箸 ベルモント
特筆するほどのものはないけれど、普段の登山ならミニロースは持たない。焚火缶も少々大きいけど、焼き物から鍋料理、炊飯まで何にでも使えるので便利。
お次に服装。
・パタゴニア キャップリーン ジップネック ミッド(山シャツ)
・パタゴニア キャップリーン ライト(山シャツ)
・パタゴニア キャップリーン Tシャツ
・パタゴニア 薄手ロングパンツ(製品名不明)
・モンベル マウンテンガイドパンツ
・パタゴニア フーディニジャケット
・パタゴニア R1プルオーバー
・アンダーパンツ3枚
・靴下 山用2足と踝ソックス1足
こう見るとずいぶんとパタゴニアに献金してしまっている。着替えは3セット。濡れたときや洗濯できない日を考えると3枚くらいほしい。相方はロングパンツを2枚にしていたが、ちょっと不便そうだった。
足回りは
・スポルティバ トランゴタワー
・スポルティバ BUSHIDO2(トレランシューズ)
登山靴以外にもう1足歩きやすいがあると便利。空港でも足首を覆う靴は脱いで保安検査を受ける必要があるし、街中をちょっと散歩という時もローカットが歩きやすい。そういうわけで私は少々重いがトレランシューズを持参している。クロックスやサンダルという手もあるけど、トレランシューズならキャンプ場などでも歩きやすい。
あとは細々した日用品で愛用は日本てぬぐい。私のは『岳人』の定期購読のおまけ品なのだが、すぐ乾くのでお勧め。
そんなこんなの装備を60Lのバックパックに詰めて出かけた。背中に背負えるだけのもので旅するのは楽しい。背負えない人生を背負って生きてゆけないのだから。