クモノカタチ

山から街から、雲のように思いつくままを綴ります

スノーシュー・ハイク初体験~真冬のころぼっくるヒュッテまったり記①

最高気温20度の宮古島から一転、マイナス10度。雪の車山へ行ってきた。

車山は八ヶ岳の北、霧ヶ峰の最高峰にあたる。霧ヶ峰は顕著なピークが少ない高原だが、三菱電機のエアコンの名称として知られるように夏は涼しいところ。ビーナスラインはドライブコースとして有名だったりする。

夏に涼しいということは冬は寒いということで、2月ごろになると八ヶ岳近辺にあっては珍しく大雪が降ったりする。

今年は年明けから雪が多いということで、スノーシュー・ハイクに出かけてきた。

 

集合は土曜日の午前10時。山へ行くにはいささか遅い気もするが、今回は友人夫婦が車を出してくれる。しかも宿泊は「ころぼっくるヒュッテ」でぬくぬくを泊まる。シビアなことはまったくない雪山遊びの予定。

呑気に考えていたら、友人夫婦が寝坊してさらに遅れるという。中央線を乗り継いで藤野駅でようやく合流できた。

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ころぼっくる外観

ころぼっくるヒュッテは霧ヶ峰の最高峰・車山のすぐ下にある、ログハウスの山小屋だった。泊まりだけでなくカフェも併設されいる。

まずは名物のボルシチとサイフォンで淹れたコーヒーで腹ごしらえ。

そしてスノーシューを借りて外に飛び出した。

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ころぼっくるヒュッテから車山への登り

ころぼっくるヒュッテから車山までは夏だと1時間ほどらしい。

冬だと頂上はわかるものの、どこがルートだかわからない状態。とにかくレーダードームを目指してモフモフ歩く。時折、雪の深いところがあって、ワカンを使っている友人夫婦はズボッとはまっていた。

私は小屋の管理人のものというMSRのスノーシューを借りたら、驚くほど沈まない。

ゴムが硬化しているせいか、バンドがよく外れるけど、とにかく雪の上を歩く水蜘蛛、いや「雪蜘蛛」といった感じだ。緩斜面だとスノーシューの威力はすごい。

ただ、何せ斜面を直登するのだから、傾斜が急なところも出てくる。こうなると面積の大きなスノーシューは取り回しが悪い。斜面から落ちてもフカフカなので怪我はしにくそうだが、やっぱりカッコ悪いので慎重に登り切った。

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車山から八ヶ岳南アルプスの景色

頂上からは八ヶ岳連峰から南アルプス中央アルプス、富士山、御嶽山まで見える。

ヒュッテからわずか30分くらいで着いてしまった。車山の頂上からは車山高原のスキー場が真下に見える。スキー板さえあればここからスキーのコースに入ることができるわけだ。

こんないいところなら早くくればよかった。

この後、小屋の周りを少し散策して、ヒュッテで風呂に入らせてもらった。