クモノカタチ

山から街から、雲のように思いつくままを綴ります

雲上の楽園へのトラブル登山〜夏の雲ノ平紀行①

2022年の夏休みがやってきた。

もう待ちわびた待ちわびたわけで、毎日天気予報を睨み、計画を立てては壊ししていた。

最終的に、できるだけ長く、のんびり山上で過ごすをコンセプトに北アルプス・雲ノ平を目指すことにした。

さて、今回の山行の特徴から書いていこう。

できるだけ長くなので食料は大量に持参。あくせくとしないため、計画はほぼフリーとした。

したがって、荷物の重量はいつもより数キロは重い。久しぶりにグレゴリーのトリコニ60を使ったが、パンパンである。いやはや大丈夫だろうか。

初日は23時新宿発の新穂高温泉行きのバスに乗る。翌朝6時過ぎに到着。

暑くなりそうだ。

今日は三俣小屋、疲れていたら双六小屋というプラン。しかし、すでにトラブルは始まっていた。

まず、相方が自分の財布を忘れた。頼みは私の財布にある現金5万円ばかり。山中だけなら大丈夫だろう。そして気になるのが、双六小屋の案内表示で、「テント泊 特定日は予約が必要」とある。

しかし、特定日とはいつか表記がない。もともとアバウトな計画なので、予約なんて考えもしなかった。

加えて、荷物の重さで私も相方もペースが上がらない。これまた誤算である。

前途多難というより五里霧中。もはや茫漠としたスタートとなっていた。