クモノカタチ

山から街から、雲のように思いつくままを綴ります

台風の前に岩手山に登る②

さて、今回の計画だが、岩手山から八幡平に至る裏岩手縦走路を歩くつもりだった。距離はそこそこあり、2泊3日で行くケースが多い。

休みは3日しかないので、できれば短縮して1泊2日。下山して盛岡でのんびりして帰れればベストと考えていた。

初日は6時に登山口をスタートし、岩手山登頂は11時半。不動平に下りた時は12時になっていた。

初日の目標は三ツ石山荘なのだが、正直厳しいと感じた。

ここから手元の「山と高原地図」を見ると6時間半くらい後半はペースが落ちるから暗くなって小屋に着くことになる。着いても翌日に疲れが残るし、2日目以降は雨の予報。相方は登山前日に軽く捻挫したと言っている。

最終的にお花畑コースを下り、再び平笠不動に戻ることにした。そこの小屋が最も近い。

岩稜帯の鬼ヶ城コースを歩けなかったのはやや未練である。

「天気もどうせ悪くなるし」と消化不良には蓋をして、お花畑に下り、再び平笠不動へ登り返す。意外と坂が急で疲れる。結局岩手山をぐるりと周回して平笠不動避難小屋へ。

1人の先客、後から4人。最終的に7人がこの日は泊まることとなった。

小屋の中は非常にきれい。窓は東北らしく二重になっていて暑いくらいだった。持ってきた米を炊いて1つ400円くらいの少し贅沢なレトルトカレーを食べるとあっという間に眠りに就いてしまった。